
井上尚弥の年収64億円は本当か…米専門サイト「Sportico」が「2024年に最も稼いだアスリート100人」発表…日本人は3人でトップは大谷翔平の110億円
同サイトは、100人のリストの数字を叩きだした根拠を「2024年中に給与と賞金から支払われる現金及びあらゆる種類のボーナス(インセンティブ、プレーオフ、オールスター、オリンピックなどの出場フィーなど)が含まれる。チーム、リーグ、選手会、スポーツ代理店、プロモーション会社、コンサルタント会社などフィールド内外のアスリートの契約に精通している40人以上の人々から情報を集めて最高額の100人を決定した。スポンサー収入には、スポンサーシップ、ライセンス、ロイヤリティ、記念品、メディアを含めたあらゆる出演料、ゴルフコースのデザイン料、書籍印税などの収益が含まれる、ただし税金や代理人手数料を引く前の数字」としているが、ボクシングのファイトマネーに関しては、PPV配信の契約件数に応じて支払われる分配金をかなり計算に入れている。
井上の2024年の試合は、AmazonプライムビデオとLeminoによって配信されたが、いずれも無料。両社ともサブスクで、海外のビッグマッチで設定されるPPVのような契約件数に合わせての巨額な分配金が選手に回ってくるシステムではない。ここのところの計算が間違っている。
また井上は昨年11月に3年30億円のスポンサー契約をサウジアラビアの国家事業である「リヤドシーズン」と結んだ。これを1年に換算にすると10億円。2024年のスポンサー収入の約10億6000万円に、その金額が加算されているとも思えず、ここの計算も、大橋会長の言う通り、かなりいい加減だ。
だが、NTTdocomo、マルハン、リヤドシーズンと3つの柱になる大口のスポンサーを持ち、最近ではアース製薬や、サントリーのビールのCMに一家で出演するなど、ナショナルスポンサーも多くついていて、それらのスポンサー収入を合わせると、すでに年収は、30億円を軽く突破していると見られる。
2025年は、年間4試合が予定されており、12月にサウジアラビアで行われる予定のWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)との5階級制覇をかけた試合には、スポンサー契約とは別にまた数十億とも言われるファイトマネーが支払われる契約で2025年の年収はそれこそ64億円を大きく越えてくる可能性があるだろう。
かつて井上は「ファイトマネーでも子供達や後輩に夢を与えたい」という話をしていたことがある。すでに過去の日本人ボクサーの誰も足を踏み入れることのできなかった領域に突入しているモンスターは、収入面でも大谷にもヒケをとらない夢を売るアスリートとなっている。