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セレッソがベテラン香川真司の1ゴール1アシストの活躍で大阪ダービーを制す(写真・スポニチ/アフロ)
セレッソがベテラン香川真司の1ゴール1アシストの活躍で大阪ダービーを制す(写真・スポニチ/アフロ)

35歳のセレッソ香川真司がJ開幕戦で「みんなが疑いの目を向けてくる」限界説を吹き飛ばす…1ゴール1アシストの大活躍で“大阪ダービー”快勝に貢献できた理由とは?

 さらに大阪ダービーで初めて決めたゴールだったと知らされた香川は、笑顔を浮かべ、声をやや弾ませながら「そうみたいですね」とこう続けた。
「僕は知らなかったけど、でもアウェイの本当に素晴らしいスタジアムで、満員の素晴らしい雰囲気で行われたオープニングゲームで得点できてあらためて素晴らしい気持ちになるし、何より個人としてどれだけペナ(ペナルティーエリア)に入っていけのるか、というのはすごく重要だと今シーズンに関しては感じていた。なので、それが結果として表れたのも非常によかったと思っています」
 セレッソへ復帰した2023シーズンから、ボランチを主戦場にしている。ただ、今シーズンからセレッソの指揮を執るオーストラリア出身のアーサー・パパス監督(45)は、コーチを務めた横浜F・マリノス時代にJ1リーグを制したアタッキングフットボールのもとで、多くの選手が同時に相手ゴールへ向かうスタイルを標榜した。
 特にボランチへの注文は多いと香川が振り返る。
「ボランチの選手がいかに前に入っていけるかを強く求められている」
 前半7分に北野が先制点をあげたシーン。ハーフウェイラインあたりから、左サイドバックの舩木翔(26)、北野、舩木とつないで右へ展開。右サイドバックの奥田勇斗(23)にパスが入ったときには、複数の選手がガンバ陣内に入り込んでいた。
 その一人に香川も含まれていた。
奥田のスルーパスを、FWラファエル・ハットンが相手と交錯しながら残した直後だった。こぼれたボールに真っ先に香川が反応。自らは相手に足を引っかけられ、倒されながらも北野の今シーズンJ1リーグ初ゴールをアシストした。
 そして自身が決めたゴールの場面。自陣の中央で最終ラインに一度ボールを預け、左サイドへの展開を促したのは香川。つまり、そこからガンバのペナルティーエリア内まで、長い距離をスプリントで駆けあがっていたわけだ。
 思い起こせば、2010年夏にセレッソから移籍した独ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントで、スピードとテクニックを融合させたトップ下としてゴールに絡む仕事を連発。ヨーロッパサッカー界に、いい意味で衝撃を与えた。

 

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