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逆転負けで黒星スタートとなった町田の黒田監督(資料写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
逆転負けで黒星スタートとなった町田の黒田監督(資料写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「正直悩ましく非常にやりにくい状況だった」J1町田が新戦力DF2人の負傷退場で黒星発進…非常事態で開幕ダッシュに暗雲か

 負傷交代した岡村と菊池の状態はどうなのか。黒田監督がいう。
「そんなに大きくはないだろう、といった話はトレーナーのほうから聞いているが、こればかりはドクターがどう診察するか、というところもあるので、検査結果も踏まえて判断しなければいけない。明日中には情報を入れたいと思っている」
 患部を圧迫した状態で、試合後の取材エリアに姿を現した菊池もこう続ける。
「すぐに戻りたいけど、初めて経験する場所なのでちょっと」
 昨シーズンの町田は開幕戦こそガンバ大阪と引き分けたものの、名古屋グランパス、鹿島アントラーズをともに1-0で撃破。さらに札幌、サガン鳥栖にも快勝するなど、堅守をベースにした4連勝でJ1初挑戦ながら台風の目に躍り出た。
 しかし、ホームに広島を迎えた第6節で初黒星を喫し、敵地エディオンピースウイングへ、雪辱を期して乗り込んだ9月28日の大一番でも0-2で返り討ちにあった。この時点で優勝争いから後退を強いられた“天敵”にまたしても屈した。
 それでも、黒田監督はファイティングポーズを取るのを忘れなかった。
「結果以外の部分は満足している面もある。切り替えて次へ準備していきたい」
 22日の次節は敵地・味の素スタジアムに乗り込み、FC東京との“東京ダービー”に臨む。今シーズンのキーマンにすえてきた岡村と菊池は間に合うのか。回復しない場合は、どのような顔ぶれで堅守を構築するのか。開幕ダッシュに成功し、快進撃を続けた昨シーズンの再現を狙っていたはずの町田が、いきなり正念場を迎える。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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