
【独占】横浜DeNA三浦監督に聞く「バウアーの勝ち星上積みで巨人に勝って優勝?そんな単純なものじゃない。だから野球は面白い」
先発の5番手、6番手を争うのは、昨年6勝7敗の大貫晋一、12試合に先発した石田裕太郎、後半ローテに入った吉野光樹、ベテラン左腕の石田健大、4試合登板に終わった平良拳太郎、先発転向する伊勢大夢、そしてキャンプA班に抜擢されたドラフト1位の竹田祐(三菱重工West)、2位の篠木健太郎(法大)、覚醒が期待される小園健太らとなる。三浦監督は、「候補は、東、バウアー、ジャクソン、ケイの4人以外の投手です。ただ4人が順調にいけば、ですよ。経験、実績でいえば、4人以外ですが、その4人がキャンプ、オープン戦を通じて、あまりにも状態があがってこないとなれば、また考えないといけない」と、万全の準備を怠らない構えだ。
リーグ制覇に立ちはだかる一番手は巨人だろう。
――巨人はオフにマルティネス、甲斐拓也と大補強をしました。
「ああ、補強したなあ。この選手がいったなあ、くらいにしか思っていません。リードされれば、当然、ライデルが出てくる。これからオープン戦を見てシーズンに入る段階で、データや情報が揃ってくる。まずは自分のところ。チーム内で準備することがたくさんある。他球団のことは、アナリストたちが分析してくれていますから。昨年はジャイアンツだけでなくタイガース、カープにも負け越しています。タイガース、ドラゴンズは監督も代わりました。監督が代わると、雰囲気や、使う選手も変わってきますからね」
昨季は対巨人には8勝16敗1分けと大きく負け越した。
その巨人との差はどこにあったのか。
「守り切れなかった。すべてがそこにつながっています。いい戦い方もできるが、ミスから隙をつかれ、落としたゲームもある。そこをしっかりと拾っていかないと、対戦成績はひっくり返せない」
実は、失策数は対巨人が「12」で対戦カード別では最も少ない。ちなみに失策数ワーストは対広島の「24」。それでも指揮官が「守り切れなかった」と振り返るのは、本拠地での対巨人の防御率が4.05でワーストであることだろう。
そして、むしろ気になるのは、平均チーム打率が.256あったチームが対巨人になると.209と極端に悪いこと。東京ドームでの打率は、さらに下がって1割台となり、本塁打がでやすいとされるドームで昨季はわずか5本しか打てていない。山崎伊織を0勝3敗と苦手にし、戸郷翔征、グリフィンの対横浜DeNAの防御率は1点台である。