
【独占】横浜DeNA三浦監督が明かすソフトバンクとの日本シリーズの流れを変えた「緊急選手ミーティング」の真実…「何を話したなんか聞いていない」
横浜DeNAの三浦大輔監督(51)の沖縄・宜野湾での独占インタビュー第2弾。クライマックスシリーズで阪神、巨人を撃破して、日本シリーズではソフトバンクを4勝2敗で下した“下剋上”日本一の裏舞台について聞いた。
「眠れなかった」
あの瞬間…三浦監督は横浜スタジアムの一塁側ベンチで号泣した。
11月3日。本拠地で2連敗した横浜DeNAは、敵地で3連勝して王手をかけ、帰ってきたハマスタで一気に勝負を決めた。
涙のワケを“番長”と呼ばれるリーダーはこう振り返った。
「めちゃくちゃきつかったですよ。終わった瞬間、優勝できて良かったといううれしさもありましたが、ホッとした。明日からもう試合はしなくていいという解放感です」
眠れませんでしたか?
「シーズン中はもともと眠れないんですが、あの期間は、ほんと寝ていなかった。オフからキャンプ中は、睡眠時間は短いんですが、夜中に起きることなく、継続して眠れるようになりました」
疲労とストレス。
そして翌日の試合のシミュレーションをするだけで朝になった。
――その日本一の財産は?
「クライマックスから日本シリーズを勝ち切って優勝できた。計14試合、その経験が、チームにとって大きな財産になりました。最後の試合に勝ってシーズンを終えるのは一つのチームだけですからね。そういう形で終われたことはよかったと思います」
――打撃のチームの横浜DeNAが求めていたものがポストシーズンの戦いの中で全面に出たように見えました。
「うちの打線が生きたのも、しっかり守りきれたからこそだと思います」
――驚いたのは、アンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイの新外国人2人の出来の良さです。東克樹が、阪神とのCSファーストステージの初戦で故障して苦しくなった先発陣を救いました。
「ポストシーズンへの(調子の)持っていき方。特にモチベーションの持っていき方が、日本人とは違うなと感じました。シーズン中から2人共いいボールは投げていましたが、福岡でのケイは、シーズン中も含めて、一番良かったです」
メジャーリーグではレギュラーシーズンよりもポストシーズンの戦いが重要視される。全球団、全選手が、そこへ焦点を絞っているのが、日本のプロ野球とは違う文化だ。2人共にメジャーでは、ポストシーズンでの登板経験はないが、その戦いに集中力を高める日本人とは違う何かを持っているのだろう。
東が、阪神とのCSファーストステージの初戦で走塁の際に左足を痛めて、チームは大ピンチを迎えたが、第2戦でジャクソンが6回途中まで1失点に抑えて、連勝でケイを次の巨人とのファイナルステージに温存できた。ケイは巨人との第1戦で6回無失点の好投。ケイは、中4日で登板した第6戦でも4回途中まで2失点に踏ん張った。ケイは日本シリーズでも第4戦に先発してソフトバンク打線を相手に7回を無失点に抑えている。