
「大谷翔平の投手復帰プロセスは馬鹿馬鹿しいほど遅い」MLB怪我の専門家がドジャースの5月二刀流復帰プランを“慎重すぎる”と批判
ドジャースの大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、アリゾナ州グレンデールで今キャンプ2度目のブルペンに入り、ストレートを中心に21球を投げ込んだ。大谷は、20日(現地時間21日)から始まるオープン戦の開幕戦には出場せず、二刀流復帰は5月にずれこむ予定だが、米ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」に出演したMLBの故障に関する専門家のウィル・キャロル氏(55)が「(リハビリのプロセスは)ただ遅いのではなくとんでもなく遅い」とドジャースの慎重すぎる方針を問題視した。10年7億ドル(約1057億円)の巨額契約と豊富なローテーションを考えるとド軍の方針は当然なのだが、一部の米メディアは、いちゃもんをつけたがるようで…。
「大谷から200%の力を引き出せるのか」
大谷が今キャンプで2度目のブルペンに入った。15日(日本時間16日)に14球の初投げをして以来、中2日で今度は21球。新しく取り入れたワンステップで反動をつけるノーワインドアップ投法から途中ツーシームを3球交え、セットからのクイックモーションでも4球投げた。ロバーツ監督によると、球速は最速で94マイル(約151キロ)が出ていた模様。
「良かった。コントロールは1回目のブルペンの方が良かったが、気持ちよく力強く投げていた。それが今のショウヘイにとって最も重要」と順調な調整を称えた。
米専門サイト「ドジャーブルー」によるとオープン戦のカクタスリーグが20日(日本時間21日)のカブス戦からスタートするが、大谷は、しばらく出場せず、ロバーツ監督は、「ショウヘイの出場は2月末からになるだろう」と説明したという。
二刀流復帰の時期は5月に予定されている。
米スポーツサイト「ジ・アスレチック」によると、マーク・プライアー投手コーチは、大谷の二刀流に配慮して、マウンドへの復帰プロセスが通常とは違う「ユニークなものになる」と明かした。
「私たちは、それ(実戦登板)をその場で行わなければならないだろう。昨年、彼がリハビリと打撃をどう試みてきたかを見てきた。少なくとも打撃面ではうまくいった。おそらくそのバージョンになる」
通常は、マイナーリーグでの登板などで実戦の試運転を行うが、大谷の場合、DHで試合に出続けるため、マイナーの選手を本拠地に呼ぶなどして、特別にライブBPの舞台を作り、実戦のプロセスを踏んでいくという。
だが、この5月二刀流復帰プランに“物言い”をつけたのがMLBで故障に関する専門ジャーナリストとして知られるウイル・キャロル氏(55)だ。
米ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」に出演。
司会者から、大谷の投手復帰と、右膝の前十字靭帯断裂の怪我を負い、修復手術を行ったブレーブスのロナルド・アクーニャJr.の復帰のどちらが早いか?と質問されたキャロル氏は、「大谷から200%の力を引き出せるのか?大谷の場合(リハビリは)ただ遅いのではなく、とんでもなく遅いと思う」と、ドジャースの慎重すぎる復帰プロセスを問題視した。