
亀田京之介は再計量でクリアも900g体重超過の“失態”を犯した“悪童”ネリを敵地メキシコで「ボコボコにする」ことができるのか…海外予想は1対4で圧倒的不利
プロボクシング元世界2階級制覇王者の“悪童”ルイス・ネリ(30、メキシコ)と亀田3兄弟のいとこで、WBC、WBA、WBO世界フェザー級15位の亀田京之介(26、TMK)が対戦する124ポンド(56.24キロ)の契約体重でのノンタイトルマッチ10回戦の前日計量が21日(日本時間22日)、メキシコのティファナで行われ、ネリが1回目に900グラムを超過する失態を犯した。亀田はリミットで一発パス。ネリは1時間後の再計量でクリアしたが、亀田は不快感を示して「ボコボコにしたる」と1ラウンドKOを宣言した。
1時間後の再計量では2キロ近くも落としてクリア
“悪童”がまた失態をやらかした。
ネリが前日計量の一発目でなんとリミットを900グラムもオーバーしたのだ。
昨年5月6日のスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(大橋)との東京ドーム決戦では一発で、しかもアンダーで計量をパスしたが、地元の興行で相手が世界挑戦の経験もない“格下”の亀田とあって完全に舐めたのだろう。
過去にネリは、2018年の元WBC世界バンタム級王者、山中慎介との再戦、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との挑戦者決定戦でも体重超過をやらかした“前科”がある。
今回は122ポンド(約55.34キロ)のスーパーバンタム級と、126ポンド(約57.15キロ)のちょうど間の124ポンド(56.24キロ)の契約体重。そこまで減量が苦しいはずはなかったが時間内に落とせなかった。計量の映像を見る限り、腹のあたりには“贅肉”がついていた。極限まで落としての残り900グラムは、通常では落とすのは無理な数字。しかし、2時間の猶予のところ、1時間後に計量会場に現れて再計量したネリは今度は約900グラム近くリミットを下回ってクリアした。短時間に何をしたかは定かではないが、“水抜き”で約2キロを落とせるだけの余裕があったことを示している。
再計量の結果を知る前にインタビューに応じた亀田は怒りを隠さなかった。
「あいつは体重をオーバーしてきている。オレは何も気にしてないよ。そのままでもいいし、そのままで(試合を)やったるよ、オレは。でも、ルールがあるからそれだけ(再計量の努力)はやってくれんと」
当初は、再計量でリミットをクリアできなくとも試合を了承する決意だったことを明かすと同時に、体重超過を犯したネリの態度に不快感を示した。
亀田とネリは2月10日に現地で行われたフェイスオフの会見で乱闘騒ぎを起こした。亀田が額をつけて挑発すると、ネリがいきなり左右のフックを放ってきたのだ。「パンチは見えた」という亀田が、素早い反応で被弾を回避。周囲に止められ、それ以上の殴り合いにはならなかったが、亀田は、会見後に「背は小さかったが(体は)でかかった。体重を守ってくれたらええよ」と、減量が進んでいないことを危惧していた。最悪のケースを想定していたのかもしれない。
「1ラウンドから倒すから見といて」
亀田は、現地のメディアに向けてそう宣言した。
所属するTMKの公式YouTubeでは、計量後に飲食店で食事をしている亀田の様子を伝えており、「明日は最高のどつきあいをしてネリをボコボコにしようと思ってます。楽しみにしといてや」と、カメラに向かって強気にそう約束した。