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WBC世界バンタム級王者の中谷潤人が圧巻のKO劇で23歳の無敗のメキシカンを撃破(写真・山口裕朗)
WBC世界バンタム級王者の中谷潤人が圧巻のKO劇で23歳の無敗のメキシカンを撃破(写真・山口裕朗)

「井上尚弥でさえ中谷潤人を倒せない?」ダウン経験無しの無敗メキシカンを3回に葬った“ビッグバン”を米メディアが絶賛…「強すぎて」“レジェンド”エストラーダにも対戦を断られていた

 多くの米メディアが取り上げたのは、元世界王者のジェーソン・モロニー(豪州)に3-0勝利した“元キック戦士”の那須川天心(帝拳)でも、歴史的な死闘を演じてドロー防衛したWBA世界バンタム級王者の堤聖也(角海老宝石)でもなく、30戦目を3ラウンドKOで決めてV3を達成した「3並び」の中谷だった。
 米老舗雑誌「ザ・リング」は、同誌が選ぶパウンド・フォー・パウンドランキングで9位にランクインしている中谷の記事を3本もアップした。
「中谷潤人は左のパンチがこの戦いをいずれ終わらせることになるだろうと分かっていた。3階級制覇王者の伸びる長い武器(左ストレート)はクエジャルを追い払うに十分なものだった」
 同誌は世界戦9試合で8KOという驚異のKO率の高さを伝えた。
 またサウジアラビアの7大世界戦から飛んできた共同プロモーターであるトップランク社の副社長、カール・モレッティ氏が「中谷は、この階級で優位性を示し続けていてさらに良くなっている。間違いなく将来的に122(ポンド、スーパーバンタム級)、126(ポンド、フェザー級)、そしておそらく130(ポンド、スーパーフェザー級)でもチャンピオンになれるだろう」と、マニー・パッキャオ(フィリピン)に並ぶ6階級制覇の可能性を口にしたことを伝えている。
  米専門サイトの「ボクシングニュース24/7」は「中谷がクエジャルを破りボクシング界ではるかに優れていることを証明した」とKO勝ちを伝えた。
 同サイトは、「パウンド・フォー・パウンドのリストに入るべき素晴らしいファイターの中谷にとっては簡単な試合だった。中谷が希望し、我々も見たい日本のスーパースター、井上尚弥とのメガファイトに向かう前に、彼はバンタム級の統一を望んでいる。誰が中谷を倒すことができるだろうか。おそらく誰もいないだろう。もしかしたら『ザ・モンスター』でさえもできないかもしれない」と報じた。
 来春に計画されている井上対中谷のビッグマッチで、井上でさえ中谷を倒せないのでは?とまで評価したのだ。
 井上対中谷については、米メディアがずっと注目しており、リング誌も中谷のV3を伝える記事の中で「あらゆる勝利の後に自然と湧き上がる疑問は、この勝者に次は何が待ち受けているのかということだ。多くのボクシングメディアが中谷と、リング誌とスーパーバンタム級統一王者で、パウンド・フォー・パウンド2位の4階級 制覇王者、井上との日本人同士によるスーパーファイトの即時実現を引き出そうとしている。その試合はいずれもたらされ、日本でかつて最大の試合となるだろう」と追記している。

 

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