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井上尚弥が気になる“今後”を明かし、来春激突希望の中谷潤人についても語った(写真提供・WOWOW)
井上尚弥が気になる“今後”を明かし、来春激突希望の中谷潤人についても語った(写真提供・WOWOW)

来春激突!井上尚弥が中谷潤人に「実力は認めるがどれだけの激戦を越えてきたのか」と疑問を呈して「周りが納得する相手と戦って結果を出して欲しい」と異例の注文をつけた理由とは?

 プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者である井上尚弥(31、大橋)が3日、都内のWOWOW本社で「エキサイトマッチSP」の収録に臨み、注目の“今後”について語った。5月4日に米ラスベガスで予定されている海外マッチの対戦相手や、来春に計画されているWBC世界バンタム級王者、中谷潤人(27、M.T)とのビッグマッチについても言及した。なお番組は24日、午後9時より、『井上尚弥出演!エキサイトマッチSP「井上尚弥vsイェジュン」』としてWOWOWライブ、同オンデマンドにて放送、配信される。

 4つのベルトを保持したまま中谷を迎え討つ

 

 日本だけではなく全世界から熱視線を浴びているモンスターが、1月24日に有明アリーナで4回KO勝利したキム・イェジュン(32、韓国)との防衛戦を振り返るWOWOWのスペシャル番組の収録後に、代表取材に応じて、自らの“未来”について明かした。
「次が5月にラスベガス、9月に日本、その次が12月にサウジアラビア。今年はキム戦を含めて4試合やる計画。そして来年の春ぐらいに皆さんが期待している試合をやれればいい。路線としてはそんな感じ」
 2025年に異例の4試合を強行。そして来春に中谷とのビッグマッチを計画していることを明かした。
次戦は5月4日に米ラスベガスへ再上陸し、“新聖地”T―モバイルアリーナにメインイベンターとして登場する。対戦相手は、当初、WBC1位で32戦無敗の“IQボクサー”アラン・ピカソ(24、メキシコ)が予定されていたが、父親が怖気づいて、まさかの挑戦辞退。米専門サイト「ボクシングシーン」は、代役としてWBA2位のラモン・カルデナス(29、米国)が浮上し、交渉が最終段階に入っていることを報じている。
「カルデナスの映像はチェックしたか?」の質問に「チェックはした。映像は見ている。以上! あとは察してほしい」と笑って返して、報道が事実であることを示唆した。
 数々のビッグマッチが行われているTーモバイルアリーナは約2万人が収容可能。
「ラスベガスで試合をするのは楽しみだが……はたして会場が埋まるのかなと。今度は大きな会場だと聞いているので」と不安を口にした。メキシコの記念日である「シンコ・デ・マヨ」のウィークに行われる試合のため、共同プロモーターのトップランク社は、ピカソの代役にもテキサス州サンアントニオ出身のメキシコ系アメリカ人のカルデナスを指名した。カルデナスは対戦相手の顎を折ったことで知られる「地獄のパンチを持つ男」で、WBC中米王座やWBA北米王座など、数多くの地域タイトルを獲得してきたが、世界初挑戦でネームバリューは少々物足りない。井上の注目度でどこまで動員できるか。
 ただ聖地ラスベガスでのアピールについては「そこにこだわってしまうと自分のボクシングが崩れてしまう可能性があるので、ラスベガスだからというのはない」と否定。「アピールというのであれば日本での試合と同じ。そういう試合ができれば自ずとラスベガスでもアピールできると思う」と、ぶれなかった。

 

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