• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 来春激突!井上尚弥が中谷潤人に「実力は認めるがどれだけの激戦を越えてきたのか」と疑問を呈して「周りが納得する相手と戦って結果を出して欲しい」と異例の注文をつけた理由とは?
井上尚弥が気になる“今後”を明かし、来春激突希望の中谷潤人についても語った(写真提供・WOWOW)
井上尚弥が気になる“今後”を明かし、来春激突希望の中谷潤人についても語った(写真提供・WOWOW)

来春激突!井上尚弥が中谷潤人に「実力は認めるがどれだけの激戦を越えてきたのか」と疑問を呈して「周りが納得する相手と戦って結果を出して欲しい」と異例の注文をつけた理由とは?

 そして、この試合をクリアすると、9月には日本に舞い戻る。
 対戦相手は「逃げている」「戦わないならベルトを返上しろ」などと執拗な挑発を続けている元WBA&IBF王者で、WBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30、ウズベキスタン)が有力とされている。
「そういうことになるのかな。で、12月がフェザー級に上げてニック・ボール(WBA世界フェザー級王者、英国)」
 井上は、昨年3年30億円の超大型契約を結んだ「リヤドシーズン」のサウジアラビアで12月に5階級制覇となるフェザー級王者へ挑戦するプランを明かし、「自分の希望としては4団体王座を保持したままボールとやりたいが、各団体がどう判断するのか」と、スーパーバンタム級のベルトを4つ保持したままの挑戦を希望した。
 その理由は、「来年の春の試合を見据えた場合、4本のベルトは持っていた方がいいと思う。そのために防衛戦をクリアしていかなければいけないと思う」というもの。
 来春の中谷とのビッグマッチは、再びスーパーバンタム級に戻して階級を上げてくる“ビッグバン”を迎え討つが、その際、4つのベルトを賭けたいとの思いがあるのだ。
 微妙なのはIBFだろう。左目上のカットで2度、決まっていた指名試合をキャンセルしたサム・グッドマン(25、豪州)がIBF1位。中谷との試合が終わるまで剥奪などをせずに待ってくれるかどうか。
 井上は、これまで中谷戦について多くを語ることはしなかった。
 だが、この日は中谷戦について珍しく踏み込んだ。
「日本のファンが楽しみにしている試合。(中谷は)実力もついているし、強いと思う。ダビド・クエジャル(メキシコ)戦などを見ると力強さがあるし、倒すべき時に倒している。倒す能力が非常に高い選手だと思う」
 中谷は2月24日にWBC6位で28戦無敗の長身のメキシカンを3ラウンドにKOで蹴散らした。ダウンしたことのないタフガイに鼓膜を破られるアクシデントがあったが、流れるようなコンビネーションブローで膝をつかせ、フック軌道で放った左ストレートで仕留めた。これで世界戦9試合で8KO勝利。井上が「意識している。凄い記録だと思う」と語る、歴代9位となる自身の世界戦24連勝22KOの記録には、まだまだ及ばないが、海外の評価は急浮上。
 米専門サイトの「ボクシングニュース24/7」は「誰が中谷を倒すことができるだろうか。おそらく誰もいないだろう。もしかしたら『ザ・モンスター』でさえもできないかもしれない」と「井上でも倒せないかも」と報じた。
 中谷の進化が井上に彼を語らせたとも言える。

 

関連記事一覧