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セルティックから仏レンヌに加入した元日本代表FW古橋亨梧が苦戦している(写真:Manuel Blondeau/AOP.Press/アフロ)
セルティックから仏レンヌに加入した元日本代表FW古橋亨梧が苦戦している(写真:Manuel Blondeau/AOP.Press/アフロ)

「次の移籍市場で去っても驚かない」仏レンヌの古橋亨梧が大型移籍1か月で構想外に追いやられている理由とは?

 今冬の移籍市場でスコットランドの名門セルティックから、仏リーグアンのレンヌに加入した元日本代表FW古橋亨梧(30)が実質的な構想外に置かれている。古橋の加入後に就任したハビブ・ベイェ新監督(47)のもとで出場2試合、プレータイムが83分にとどまり、直近の2試合を含めて3試合でピッチに立てていない。レンヌと2027年6月末まで契約を結んだ古橋だが、一部の仏メディアは「キョウゴが次の移籍市場で荷物をまとめて去っていっても、決して驚きではない」と今夏に退団する可能性も報じている。

 移籍わずか1か月で窮地

希望に満ちた旅立ちから1カ月あまり。古橋が窮地に立たされている。
 ヨーロッパ5大リーグのひとつ、仏リーグアンのレンヌへの完全移籍での加入が発表されたのが1月27日。直後のストラスブール戦こそ先発して66分間プレーした古橋は、次のサンテティエンヌ戦ではベンチに座ったまま試合を終えた。
 続くリール戦では0-0で迎えた後半28分から投入されたが、レンヌは同35分、41分の連続失点で零封負けを喫した。伊東純也(31)、中村敬斗(24)、関根大輝(22)の日本代表トリオを擁するスタッド・ランス戦、そして18チーム中で最下位に沈むモンペリエ戦では再び出場機会を得られないままいま現在に至っている。
 レンヌの専門メディア『Jeunesfooteux.com』は「キョウゴ、レンヌでの謎」と題した記事を4日までに公開。大きな期待を背負って加入したストライカーが置かれた現状を、古橋の加入後に就任したベイェ監督の存在を絡めてこう報じた。
「この冬にスコットランドのセルティックへ、1200万ユーロ(約18億7600万円)の移籍金を支払ってまで獲得した30歳の日本人ストライカーは、これまでリーグアンでわずか2試合、83分間しか出場していない。さらにつけ加えれば、キョウゴは直近の4試合で3度もベンチにとどまったままだった。もっとも、これはキャスティングのミスではない。センターフォワードのポジションにおいて、ハビブ・ベイェの選択肢に入っていない彼は、当面の間は我慢を強いられるだろう」
 レンヌでの初陣だったストラスブール戦で、古橋は左ウイングとして先発。しかし、ベンチへ下がるまでの66分間でボールタッチがわずか7回にとどまり、ゴールの枠内へ放ったシュートもゼロで終えた。サッカー専門メディア『Get French Football News』は、チーム最低タイの4点をつけた古橋を次のように酷評した。
「前線からプレスをかける任務は惜しまなかった。しかし、キョウゴは相手選手の影を追うだけで、チームにいい影響を与えられないまま力尽き、レンヌの有望株である17歳のモハメド・カデル・メイテとの交代を告げられた」
 ストラスブール戦は後半終了間際のゴールでレンヌが劇的な勝利を収め、今年に入って続いていた連敗を4で止めた。ベイェ監督の初陣を飾ったレンヌは、その後も3つの白星を追加。リーグドゥへ自動降格する17位のチームに肉迫されていた危機から、最新の順位表では11位にまで急浮上している。
 チームを立て直しつつある過程で、ベイェ監督はセンターフォワードに年代別のフランス代表に招集されてきたアルノー・カリムエンドを固定している。そして、シーズン序盤の第3節からリーグ戦で先発を続けてきたカリムエンドも、11ゴールのうち3つをベイェ体制下でマーク。指揮官の期待に応えている。

 

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