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セルティックから仏レンヌに加入した元日本代表FW古橋亨梧が苦戦している(写真:Manuel Blondeau/AOP.Press/アフロ)
セルティックから仏レンヌに加入した元日本代表FW古橋亨梧が苦戦している(写真:Manuel Blondeau/AOP.Press/アフロ)

「次の移籍市場で去っても驚かない」仏レンヌの古橋亨梧が大型移籍1か月で構想外に追いやられている理由とは?

 勝っている状況ではメンバーをいじらない。サッカーにおける鉄則に、全幅の信頼を置かれるカリムエンドの好調ぶりと、さらには古橋が新天地に馴染んでいない状況を踏まえて、先述の『Jeunesfooteux.com』はこんな一文もつけ加えた。
「彼が次の移籍市場で荷物をまとめて去っていっても、決して驚きではない」
 サッカー界では、年齢でシビアに判断されるケースが少なくない。パリ・サンジェルマンから加入して3シーズン目を迎えている23歳のカリムエンドに対して、古橋は加入直前に30歳になった。それでも古橋の得点力に期待をかけていたホルヘ・サンパオリ前監督(64)も、成績不振を理由に古橋が加入した直後に解任された。
 しかし、残留争いを強いられていたレンヌの復調が、皮肉にも古橋の急激な序列低下に影響した。スコットランドメディアの『Daily Record』も、セルティック時代の3年半で85ものゴールを量産した古橋の現状を伝えている。
「苦境に陥っていたレンヌへ移籍し、セルティックのサポーターを驚かせたアイドルが、レンヌの新しいボスに冷遇されている。契約書にサインした数日後に、自らをフランスへ誘ったホルヘ・サンパオリが解任されて大きなショックを受けたキョウゴは、現時点で新監督ハビブ・ベイェの信頼を得られていない。この夏に退団するのではないかと、フランスのメディアはすでに彼の将来に疑問を投げかけている」
開幕から黒星が先行したレンヌは昨年11月に、地元出身のジュリアン・ステファン監督(44)を解任。チリ代表や母国アルゼンチン代表、セビージャやマルセイユなどを率いた経験をもつ名将サンパオリ監督に再建を託した。
 しかし、好転するどころか自動降格圏が近づいていた状況を受けて、セネガル出身のベイェ新監督を招聘した。リーグアンで指揮を執った経験がないベイェ監督と、異例ともいえる半年契約を結んだ背景には実力が未知数な部分もあった。
しかし、不安は杞憂に終わりつつあり、既存の戦力が輝きを取り戻す一方で、新加入組の一人である古橋が苦境に立たされる状況を招いた。
「目標がリーグ戦での順位を上げていくことにあるのはわかっている。レンヌで全力を尽くす準備が、僕にはすでに整っています」
 移籍加入時にこう語っていた古橋に求められるのは、いつ訪れるかわかならいチャンスで、ベイェ監督をうなずかせる結果を残す以外にない。そして、もっともインパクトを伴う結果はゴールとなる。メンタルの強さも求められる状況で、首位を独走するパリ・サンジェルマンを本拠地ロアゾン・パークに迎える、8日(日本時間9日)の次節を待つ。

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