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井上尚弥から“敵前逃亡”したピカソが「オレは逃げていない」と釈明(写真:USA TODAY Network/アフロ)
井上尚弥から“敵前逃亡”したピカソが「オレは逃げていない」と釈明(写真:USA TODAY Network/アフロ)

「オレは井上尚弥から逃げていない」モンスターから“敵前逃亡”した5.4米ラスベガス決戦の最有力候補だったWBC1位ピカソが「正式な契約オファーは受けていない」と苦しい釈明

 

「まず言っておきたいのは、オレは逃げたわけじゃない、あの試合はタイトルや、お金だけでなく、オレの人生を試すものなんだ」
 ピカソはそう反論し、モンスターとの対戦がいかに重要かを力説した。
「皆さんの前で卒業し、自分からも卒業し、自分に何ができるかを知る機会なんだ」
 この言葉に嘘はないだろう。
 ピカソはファイターとして最も重要な魂は失ってはいない。
 だが、覆水盆に返らずーである。
 プロモーター間で一度、対戦話が流れた以上、今さらピカソがいくらメディアを使ってモンスター戦を熱望したところで、再度対戦候補として浮上することは難しい。ピカソはビッグマネーもビッグチャンスも逃した。
 すでにWBA2位のメキシコ系米国人であるカルデナスにターゲットを変えて交渉が進んでおり、井上自身も3日に行われたWOWOWの収録で「カルデナスの映像はチェックしたか?」の質問を受けて「チェックはした。映像は見ている。以上! あとは察してほしい」と笑って返して、ピカソからカルデナスへ対戦相手変更の報道が事実であることを示唆した。
 カルデナスは27戦26勝(14KO)1敗の戦績を持つオーソドックススタイルのボクサーファイターで、WBA2位、IBF8位、WBO10位にランキングされ、米のボクシング配信会社である「ProBox TV」と専属契約を結んでいる。
 昨年2月のWBC中米スーパーバンタム級王座決定戦では、イスラエル・ロドリゲス・ピカソ(メキシコ)に6回TKO勝利したが、右のカウンターで顎を粉砕して「地獄のパンチ力を持つ男」として紹介されている。トータルファイターでパンチ力のないピカソより、モンスターを危険に追いやる可能性があり、マッチメイクとしては面白いとの見方もある。正式発表が待たれる。

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