
「佐々木朗希はエレクトリック(衝撃的)だった」無失点デビューを許したレッズ主力が称賛の嵐…最速159.8キロに“宝刀”が冴えて5奪三振…「真のスプリット。フェードアウトした」の声も
米ヤフースポーツによるとロバーツ監督は「私たちが彼を(この春に)見た中で最高のものだ」と称賛した。
「彼が今本当に競争モードにあることを考えるとアドレナリンは本物だ。この春の間ずっと99マイル(159.3キロ)は見ていなかったからね。確かに多くの空振りと打ち損じがあった」
ロバーツ監督は佐々木の球速アップに手応えを感じた。
目を丸くしたのは、無失点に終わったレッズの主力たちだ。
米スポーツ専門局ESPNによると、オリオールズなどを経て通算579試合出場を誇るベテランの4番打者ヘイズは「厄介だ」と嘆き、フリードルは「(球質が)重い」と褒め、ウィンズは「エレクトリック(衝撃的)」と表現した。
MLB公式サイトは、さらに詳しくフリードルとウィンズが語った佐々木評を伝えている。スプリットに手が出ず見逃しの三振に終わったフリードルは、その“宝刀”をこう分析した。
「私へ(3球投げた)スプリッターは2種類の異なるものだった。彼が最初に投げたものは、内角に強く沈みこむような感じで、カウント0-2からの2球目はどちらかというと真のスプリッターでフェードアウトした。そして最後にもうひとつ別のスプリッターを投げ込んできた。彼は良いものを持っている」
フリードルは昨季打率.226、13本塁打、55打点の左の外野手だ。
この日、佐々木は8つの空振りを奪っているが、そのうち7つがスプリットだった。ESPNによるとロバーツ監督も「(佐々木のスプリットは)真っ直ぐに落ちるものもあれば、左に曲がるもの、右に曲がるものもある。バットの芯で捉えるのは難しい。何が起こるか分からないボールだ」と絶賛している。
一方で2打席立ち、5回に右前打、7回にスプリットで三振に倒れた34歳のベテラン捕手のウィンズは「まだ春季キャンプだ。そりゃヒットも打たれるだろう。ただ、彼の投球がうまくいけば、彼の投球は特別なものなので、ミスしても抑えられる。最高の状態で、狙ったところに投げられたとすれば、ヒットを打つのは難しい。今日は彼は少し興奮していたからね」と、そのポテンシャルを認めた。
そして将来的にメジャーを代表する大投手になる可能性を持つ佐々木から記念すべき初ヒットを放ったことが「記録に残る初ヒットだ」と嬉しそうだった。
ロバーツ監督によると、佐々木は11日(日本時間12日)のガーディアンズ戦に先発し、今度は、さらにイニング数と球数を増やし、19日の東京ドームでのカブスとの開幕カード第2戦の先発に備えるという。