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RIZIN5.4東京ドームにメイウェザーの緊急参戦の可能性が急浮上した(写真・ロイター/アフロ)
RIZIN5.4東京ドームにメイウェザーの緊急参戦の可能性が急浮上した(写真・ロイター/アフロ)

朝倉未来―平本蓮中止で大ピンチのRIZINの5.4東京ドーム「THE MATCH2」にメイウェザーの緊急参戦プランが急浮上…気になる対戦相手は?

平本蓮(26、剛毅會)の右肩手術で朝倉未来(32、JTT)との再戦が中止となり、開催ピンチの総合格闘技イベントRIZINの「THE MATCH2」(5月4日・東京ドーム)にプロボクシングの無敗の元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(48、米国)が緊急参戦する可能性が浮上した。ボクシング関係者が7日までに明かしたもの。もし実現すれば、メイウェザーは、2018年の那須川天心戦、2022年の朝倉未来戦に続く3度目の参戦。気になる対戦相手は不明だが、元6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(46、フィリピン)を苦しめた安保瑠輝也(29、MFL team CLUB es)、対戦を熱望している皇治(35、TEAM ONE)らが有力視されている。

 メイウェザー登場なら相手は安保瑠輝也が最有力

 窮地のRIZIN「THE MATCH2」に救世主の降臨か。
 平本が右肩の「外傷性肩関節不安定症」で、2月末に手術を行い、全治6か月の診断が下され、朝倉との再戦が中止になった。大会の目玉の消滅で、開催がピンチに追い込まれたが、3日に緊急会見を開いた榊原信行CEOは、「東京ドームは国内だけでなく世界中のライブエンターテイメントが土日、休日はぜひ貸して欲しいと取り合いになっている会場。その特別な5月4日を我々の格闘技祭典のために提供してくれた。その思いに応えたいし、こんなところで返したくない」と語り、5月4日の東京ドーム大会はキャンセルせず、開催を模索する考えを明かした。
「朝倉未来の復活祭をプロデュースしたい」と榊原CEOが口にしたように、昨年7月の「超RIZIN.3」で平本に敗れ、一度は、引退を表明した朝倉の再起戦がメインとなるが、ドームクラスの規模の大会となると、他にもインパクトのあるカードが必要になる。榊原CEOも「知恵を絞って、汗をかいて、5万人を熱狂させる最高のコンテンツ、マッチアップを急ぎたい」と説明した。
 その中で急浮上してきたのがメイウェザーの緊急参戦だ。
 50戦無敗のボクシング界のスーパースター。引退後は、エキシビションマッチ路線にシフトして、2018年の大晦日には体重差のある那須川天心を1ラウンドに沈め、2022年には「超RIZIN」で朝倉を2ラウンドにTKOした。その後、RIZINには登場していないが、エキシビションマッチは世界中で続けていて、昨年8月には、メキシコで、大物マフィアの孫でUFC出場経験のあるジョン・ゴディ3世(米国)と2分×8ラウンドのボクシングルールのエキシビションマッチで再戦した。
 ダウンシーンは演出できず、判定無しのルールだったため結果はドロー。レフェリーを途中で退場させるなど、お騒がせ男のメイウェザーらしい場面もあったが、10キロ以上の体重差のあるゴディを相手に“塩試合”となり、米ボクシング専門サイトの「ボクシング・シーン」が「不快で消化不良で完全に不満足だった。レフェリーの交代はメイウェザーのショーだった。騙されてはならない。メイウェザーの試合は、もはやメイウェザーの戦いではない」との批判を展開させるなど、メディアやSNSでバッシングを受けた。だが、何を言われようが、世界的な話題をふりまき、そして「負けない」のがメイウェザーである。
 もし東京ドーム大会参戦が実現すれば、荒稼ぎしているエキシビションマッチの商品価値を維持させるためにも何が何でも倒しにくるだろう。
 では対戦候補は誰か。最有力はパッキャオを苦しめた男の安保だろう。
 安保は昨年7月の「超RIZIN.3」で3分3ラウンドのボクシングルールのエキシビションマッチで元6階級制覇王者のパッキャオと対戦。大方の予想は「安保が1ラウンドで倒される」というものだっが、逆にフックでレジェンドをぐらつかせるなど、大善戦以上の戦いをして、ダウンすることもなくドロー。判定無しのルールだったが、もし採点していれば安保が勝っていた“大番狂わせ”だった。

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