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大谷翔平の二刀流復帰は夏までズレ込む?!(写真・AP/アフロ)
大谷翔平の二刀流復帰は夏までズレ込む?!(写真・AP/アフロ)

「大谷翔平は夏まで投手復帰できない可能性が高い」イチロー氏入団に尽力した元マーリンズ球団社長がスローダウン調整報道を受けて指摘

 

ドジャースの大谷翔平(30)の投手復帰計画に狂いが生じた。当初は来日前にライブBPを行う予定だったが。デイブ・ロバーツ監督(52)ら首脳陣がスローダウン
を指示したもの。イチロー氏(51)のマーリンズ移籍に尽力したことで知られるマーリンズの元球団社長であるデビッド・サムソン氏(57)は、米ポッドキャスト番組に出演して「夏まで投手復帰はできない可能性は高い」と指摘した。

 「投手の練習はスローダウン」

 大谷の5月の二刀流復帰プランに“待った”がかかった。
 当初は、18、19日の東京ドームでのカブスとの開幕戦に向けて来日する前に、ライブBPに登板する計画が立てられていたが、6日(日本時間7日)に、ロバーツ監督が「オープン戦の強度が増していくなかで、ブルペンでの投球練習の強度が増していくのは賢明ではないと感じた。少し(投手の調整を)スローダウンさせようと思っている」と語り、対打者の登板を先送りすることを明かした。
 大谷は、打者としてはオープン戦初出場となる2月28日(同1日)のエンゼルス戦の第1打席に花巻東高の先輩にあたる菊池雄星から逆方向へ本塁打を放ち、6日(同7日)のレンジャーズ戦まで4試合に出場し、全試合でヒットをマークするなど、順調に調整を進めているが、ブルペンには2月25日以来入っていなかった。
 2月には、4度ブルペン入りしていたが、オープン戦がスタートすると、明らかにペースダウンしていた。マーク・プライアー投手コーチが地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」に明かしたところによると「大谷の左肩の全体的な仕事量をコントロールしようとしている。DHの観点から、打者に集中し、準備ができていることを確認する方向に少しシフトしている」という。
 大谷は、昨年のヤンキースとのワールドシリーズの第2戦で盗塁を試みた際に左肩を痛め、オフに「関節唇」の修復手術を受けた。現在でもスライディングの際に左手をつかないように工夫し、打撃でもスイングした際に左手が離れるシーンが見られるなど、まだ可動域を確かめながら様子を見ている状況。その中で投手復帰のピッチを上げることは賢明ではないという判断を下した。
 当初、5月にも投手復帰とされていたが、ロバーツ監督は「わからない」と明言を避け「我々はどんなことについても具体的なタイムラインを決めたことはない」と説明している。
 その状況の中で、米ポッドキャスト番組「Nothing Personal with David Samson」に出演したマーリンズの元球団社長であるサムソン氏が、「彼の(投球練習の)休養は短時間だろうが、夏まで投手復帰できない可能性が高い」と指摘した。サムソン氏は2002年から2017年までマーリンズで球団社長を務め、イチロー氏の移籍に尽力した人物として知られる。

 

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