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大谷翔平の二刀流復帰は夏までズレ込む?!(写真・AP/アフロ)
大谷翔平の二刀流復帰は夏までズレ込む?!(写真・AP/アフロ)

「大谷翔平は夏まで投手復帰できない可能性が高い」イチロー氏入団に尽力した元マーリンズ球団社長がスローダウン調整報道を受けて指摘

「彼ら(ドジャースの首脳陣)は日本へ行く前に打者に投げないことを認めたが彼のタイムラインついて話たがらない。なぜか。悪いニュースがあるときは、よくわからない、聞いていない、タイムラインはわからないと言っておくもの」
 元フロントらしい推測。
 さらにロバーツ監督の「スローダウン」発言の裏をこう読んだ。
「大谷は2月25日以来プルペンに入っていない。通常、ブルペンに入らないのは、何かが起きて調子が悪いからだ。誰かが言った『心配ない、少し休憩を与えているんだ』と。だが、怪我でもしない限り休養を与える必要はない。彼ら(ドジャースの首脳陣)は、『大谷は打者として調整しているので休養を与えたい』と伝えた。通常なら私は理解を示すが、これは本当なのか、本当じゃないのか、と考える」
 サムソン氏は「二刀流は本当に難しいことだ。だからこそ、ベーブ・ルース以来、大谷のような選手が出現していないのだ。両方を上手くこなすことは不可能だからだ。MVPを取るような打者になるため、あるいは、サイヤング賞を受賞するためには、フルタイムの仕事をこなさねばならない」と、二刀流の負担を説明した上で、こう続けた。
「大谷はトミージョンからの回復だけなく、左肩も脱臼した。この時期にはフルタイムでプレーできるかを確認することが重要。準備を整え、健康でなければならない、万全でないときに投球に集中するのは間違いだ。腕が痛いと足が痛くなり、足が痛いと腕が痛くなる可能性がある。どこかが痛くなると打撃まで悪くなってしまう可能性がある」
 その上での結論が「夏までに投手復帰はできない可能性は高い」という意見。
 ただドジャースは大谷の“二刀流復帰”がなければ困るというチーム状況にはない。オフ情報に詳しい米サイト「トレード・ルーマーズ」は、「これは大きな後退の兆候ではない。ドジャースは最も重要な選手に対して最大限の注意を払っている。大谷が大リーグのマウンドに戻ってくるのを見るのはスリリングなことだが、ドジャースが安全策を講じたことを絶対に責めることはできない」と、「スローダウン」調整に理解を示して、こう続けた。
「ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、山本由伸、佐々木朗希、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイが加わったドジャースは、シーズン序盤のローテーションの層が不足しているわけではない。それより最悪のシナリオは、大谷が怪我をして一定期間、投球や打撃ができなくなること。ドジャースはそれを誰よりも理解して、このようなリスクを避ける予防策を講じたのだ」
 大谷は8日(日本時間9日)、アリゾナ州グレンデールで行われるホワイトソックスとのオープン戦に「1番・DH」で名を連ねた。

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