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井上尚弥に5月4日米ラスベガスで挑戦するラモン・カルデナス(写真・AP/アフロ)
井上尚弥に5月4日米ラスベガスで挑戦するラモン・カルデナス(写真・AP/アフロ)

「井上尚弥が最強だとは思わない。見とけ!ぶっ倒して36分間で人生を変える」5.4米ラスベガスでモンスターと激突決定の“地獄のパンチを持つ男”WBA2位カルデナスが豪語

 プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31、大橋)が5月4日に米ラスベガスのT―モバイルアリーナでWBA世界同級2位のラモン・カルデナス(29、米国)と対戦することが決定的となった。カルデナスは米ボクシング専門YouTube番組「210BoxingTv」のインタビューに答え「(井上が)最強だとは思わない。見とけ!ぶっ倒して36分間で人生を変える」と豪語した。当初はWBC1位のアラン・ピカソ(24、メキシコ)が最有力候補だったが、陣営が恐れをなして挑戦を辞退したため、急きょ、カルデナスに初の世界挑戦チャンスが巡ってきた。

 「彼に勝てることはわかっている。夢を実現する」

 これくらい威勢のいい方が面白い。
「井上もオレを倒しにくるかもしれないが、オレも奴をぶっ倒しにいく!」
 5.4米ラスベガスのTーモバイルアリーナでモンスターに挑戦することが決定的となったカルデナスが、キャンプ地に向かう空港で、米ボクシング専門YouTube番組「210BoxingTv」のインタビューに答えて、こう豪語した。
 挑戦を辞退したピカソの代役に指名されたとの連絡をカルデナスが受けたのは2週間前。当初、トレーニング仲間でWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、WBC同級10位のブライアン・メルカド(メキシコ)らが候補としてあがっていたが、カルデナスに決まり、その際陣営から「まだ秘密にしておけ」とのかん口令をしかれたという。
「どんな条件であろうとオレはこの試合を受け入れようと思った。(決まったことは)サプライズであり祝福。ワクワクしている。最高のショーを見せる準備はできている」
 すでに井上の研究も進んでいる。
 長所と短所を聞かれると「彼は彼だ。スピード、パワー、ボクシングIQなど、あらゆる強みをたくさん持つが、弱点は今はまだ言えない。彼はダウンしたことがある。誰もがダウンする可能性があるってことだ」と返した。
 井上は、昨年5月の東京ドーム決戦の1ラウンドに元2階級制覇王者の“悪童”ルイス・ネリ(メキシコ)のカウンターをもらい人生初のダウンを喫した。カルデナスはそこに突破口を見つけようとしている。
 カルデナスは27戦26勝(14KO)1敗のオーソドックススタイルのボクサーファイター。WBA2位、IBF8位、WBO10位にランキングされ、米のボクシング配信会社である「ProBox TV」と専属契約を結んでいる。米専門サイト「ボクシング・シーン」は「地獄のパンチを持つ男」と紹介していた。
 昨年2月のWBC中米スーパーバンタム級王座決定戦でイスラエル・ロドリゲス・ピカソ(メキシコ)に6ラウンドTKO勝利しているが、強烈な右のカウンターを炸裂させ、顎の骨を粉々に骨折した。また直近では2月8日に地元で20勝無敗のブライアン·アコスタ(メキシコ)に3-0判定勝利。そのアコスタは井上のスパーリングパートナーとして来日経験があるパンチャーだった。

 

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