
「井上尚弥が最強だとは思わない。見とけ!ぶっ倒して36分間で人生を変える」5.4米ラスベガスでモンスターと激突決定の“地獄のパンチを持つ男”WBA2位カルデナスが豪語
ただパウンド・フォー・パウンドの井上に世界初挑戦で無名のカルデナスが挑戦しても「圧倒されて終わる」との声が飛び交っていることを聞かれると、「試合を見とけ!」と言い、一気にまくしたてた。
「今のボクシング界は人気投票みたいになっていてイライラする。100万人のフォロワーがいれば強いとされる。インスタにかっこいい動画でもアップすれば、評価される。(ガーボンタ・デービスとドローの大善戦を見せた)ラモント・ローチだってみんな知らなかった。オレは2009年から彼が優秀なボクサーだと知っていた。(故郷の)サンアントニオがオレのことをわかってくれていれば、それで十分さ」
そしてこう続けた。
「(相手が井上でも)普通の戦いだと受け止めている。戦う相手をどうして最高の選手だなんて言えるんだ?それは単なるお世辞じゃないか。彼をリスペクトはしているが、オレはスターに憧れるファンじゃない。オレは倒しにいく。奴も倒しにくるだろうが、同じようにオレもノックアウトを狙っている。だから最強の相手だなんて思っていない。単なるタフガイの一人と戦うだけ。彼に勝てることはわかっている。そのためにやるべきことをやるだけさ」
さらに自分に言い聞かせるように「最高でなければならない。試合を通じてシャープでなければならない。36分間で人生が変わるんだ。だから、その36分間は、完璧でなければならない。人生を変えてみせる」と吠えた。
もし井上に勝てば?の質問になってようやく表情を和らげた。
「その時、オレの夢が実現する。ファンは“この男は強かった”って思うだろうな。オレは、世界王者になりたいと思っていたが、それが4団体統一王者なんだ。彼らは、負ければ、おそらく再戦を求めてくるだろうが、もしそうなれば、翌日に引退してもオレは幸せだったと言える」
モンスターは世界中のボクサーに夢を見させる存在にある。だが、互いに人生のすべてをかけて、その夢をぶっ潰していくのが、ボクシングの醍醐味。再上陸する米ラスベガスの“聖地”で井上は、意欲満々のカルデナスを相手にどんなファイトを見せてくれるのか。今月中にも正式なカード発表が行われる予定だ。