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那須川天心がWBCランキング1位に浮上した(写真・山口裕朗)
那須川天心がWBCランキング1位に浮上した(写真・山口裕朗)

SNS騒然!なぜ那須川天心はWBCランキング1位に急浮上したのか…世界王者の中谷潤人との指名試合は実現するのか?

 また「モロニー戦がバンタム級リミット118パウンド(53.52キロ)の試合でなかったのにランキングに反映されるのか?」の声も多数あった。今回のモロニー戦が、チケットやパンフレットにはバンタム級10回戦と表示されていたにもかかわらず、前日計量で119パウンド(53.98キロ)契約で行われることが明らかになったことへの疑念が、今なお“アンチ天心”の間では話題となっている。だが、天心が減量に苦しくて、急きょ変更したわけではない。実際は、バンタム級リミットまで落ちた後に、水分をとって調整したほど。実は、WBOの地域タイトルは例外なのだが、王者がノンタイトル戦を行う場合、正規ウエイトで戦えば、負けた場合に保持しているタイトルを失うことになるため、1、2パウンドずらす契約体重で対戦するのが常識。チケットやパンフレットの表記がそのままだったため、誤解を招いたが、正規ウエイトから、1パウンド(454グラム)ほどの違いであれば、試合結果は、そのランキングに反映される。
 では、中谷vs天心の指名試合は実現するのか。現段階での答えはノーだ。
 今回、天心がWBC1位となったことで、急に中谷vs天心の指名試合の可能性が話題となったが、そもそも天心がターゲットにしていたのは、WBO世界同級王者の武居由樹(大橋)だった。同じキック出身で因縁もあり、話題性も抜群だった。ここまでもエールを交換し、モロニー戦後のリングには武居が上がり、天心が「必ず世界チャンプになるんでいつかどこかで戦いましょう」と言い、武居は「試合を延期したりしてやらなきゃいけないことがあるんで。しっかりクリアしたら、またこのリングで会いましょう」と返した。だが、2人のやりとりのトーンが“いつか”“また”と後退したことでわかるように、その武居への年内挑戦も消滅した。
 武居が右肩を怪我したことで1月24日に予定していた同級8位ユッタポン・トンディ(タイ)とのV2が5月28日(横浜BUNTAI)に延期、さらにこれをクリアすると、IBF世界同級王者の西田凌佑(六島)と挑戦者決定戦を戦った経験があり、天心のスパーリングパートナーも務めた同級1位のクリスチャン・メディナ(メキシコ)との指名試合を9月に行わねばならず、年内に天心の挑戦を受けるタイミングがなくなった。
 天心も方向転換。
「まずは世界のベルト。その後に武居選手と、しっかり戦って両方のベルトをかければいいと思う」という話をしていた。

 

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