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WBC王者の寺地拳四朗(左)とWBA王者のユーリ阿久井政悟は共に計量を一発パス
WBC王者の寺地拳四朗(左)とWBA王者のユーリ阿久井政悟は共に計量を一発パス

今日統一戦ゴング!WBC拳四朗の1万5000円超高級スイーツとWBAユーリの中華粥の“勝負飯対決”の判定は?

 桑原氏は、こう結論づけた。
「拳四朗選手には、自信と余裕、そしてユーリ選手には、最後の最後まで万全を尽くす、という2人の心理状態が透けて見えるようにも思えました。その心理がどう試合に影響するか。楽しみな頂上決戦ですね」
 2人は過去に4度スパーリングで拳を交えており互いの力を把握している。その際、内容的には拳四朗が圧倒していたという。共に「スパーと実際の試合は別」と口を揃えるが、その経験が拳四朗の「余裕と自信」、ユーリの「最後まで万全」の対照的な姿勢につながっているのかもしれない。拳四朗が言葉通りに勝負に徹するのであれば絶対有利。ユーリのプレスもうまくさばきそうだ。
 またセミファイナルではWBO王者アンソニー・オラスクアガ(帝拳/米国)に元2階級制覇王者の京口紘人(ワタナベ)が挑む。この2つの世界戦の勝者同士が3つのベルトをかけて戦う3団体統一戦へ期待が膨らむが、意外にも、拳四朗、ユーリともにそちらには目が向いていなかった。
「そこまでの興味はない。いまは(これ以上の統一戦への)執着はない。上の階級への気持ちが強いです」
 拳四朗は、ライトフライ級時代にオラスクアガ、京口の両者に勝っていて、再戦にモチベーションを抱きにくいという背景もある。
 ひとつ上のスーパーフライ級には、以前から対戦を熱望していたジェシー“バム”ロドリゲス(米国)がWBC王者として君臨。「井岡戦?いいっすね」とも口にしたことがあり、5月にWBA王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)と再戦する元4階級制覇王者の井岡一翔(志成)も魅力的な対戦相手の一人として存在している。
 またユーリも「思った以上に筋肉がついた。年も年。(ス―パフライ級へ)上げたいなという考えが出てきた」とスーパーフライ級への転級を示唆した。
 そして「また当たるんか?」と、今回の結果次第では、スーパーフライ級での拳四朗との再戦の可能性が生まれる可能性さえ想定した。
「U-NEXT」で独占ライブ配信される運命の統一戦のゴングは、午後9時前後に予定されている。

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