
大谷翔平フィーバーで大熱狂のドーム有料公開練習で“MVP男”フリーマンが異常行動…「普段は狙わないが柵越えを打たなきゃいけないと思った」…8歳息子にまで声援で刺激受ける
ドジャースが14日、カブスとの開幕戦(18・19日)に向けて東京ドームで有料の公開練習を行った。大谷翔平(30)が姿を見せたのは、わずか13分間だけだったが、米メディアは、その異常な熱狂を伝えた。昨年のワールドシリーズでMVPを獲得したフレディ・フリーマン(35)は、同伴した8歳の息子にまで声援が飛び、打撃練習では意識して柵越えを狙うという異常行動に走った。大谷フィーバーがチームに与えるのは、とんでもないパワーか、それとも力みという名のプレッシャーか。
有力公開練習の2000円のチケットは1時間で完売
1万507人のファンで内野席が埋まった東京ドームを異様な熱気が包み込んだ。ドジャースのスター軍団が姿を見せると、スマホのフラッシュがピカピカと光り、ファンは口々にお気に入りの選手の名前を呼びかけた。
クライマックスは、練習がスタートして約1時間後にやってきた大谷の登場だった。ドジャースタジアムでの大谷の登場テーマ曲であるルーペ・フィアスコの「The Show Goes On」が流れる中、大谷がベンチから出てくると、大歓声が起き、大谷が両手でガッツポーズを作るとさらにボルテージがアップ。キャッチボール中だったキケ・ヘルナンデスが、まるで神をあがめるようなジェスチャーで迎え、大谷は約13分間、外野でのウォーミングアップ、フィールドでの帰塁練習などを行った。その間、ビジョンにはずっと大谷の様子が映し出されていた。ベンチに戻る際にファンサービスで手を振るとファンも総立ちで手を振った。
ロサンゼルスタイムズ紙は「彼らは叫んだ」とその様子を伝え、「ドジャースはローリングストーンズで大谷はミック・ジャガーのようだった」と報じた。
2000円の公開練習のチケットが1時間で完売したことも紹介した。またカブス戦のチケットが、1500ドル(約22万円)以上の高値で取り引きされ、阪神と巨人のエキシビションゲームのチケットでさえ600ドル(約8万9000円)以上を出さねば手に入らないことを伝えた。
対戦相手のカブスをカバーするために来日しているシカゴサンタイムズのマディ・リー記者は、「東京ドームで行われたワークアウトでは、カブスのユニホームを着た人も観客の中に見られたが、向かいのコンビニエンスストアには大谷の記念品がぎっしりと並んでいた。日本に来て24時間が経ち、私はすでに大谷関連の広告の数を数え切れなくなった。大谷は町中のどこにでもいる」とレポートした。
MLB公式サイトによると、ロバーツ監督は「日本をドジャーブルーで染めるという私達の使命は達成されたと思う」と、満足そうに語ったという。
異常なまでの盛り上がりは、ドジャースのスター軍団をも興奮させた。ロサンゼルスタイムズ紙によると、大谷がフィールドに姿を現した瞬間の熱狂を三塁手のマックス・マンシーは「あれは私たち全員にとってとてもクールな瞬間だった」と興奮気味に語ったという。