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阪神の門別啓人がカブスを5回パーフェクトに抑えた(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
阪神の門別啓人がカブスを5回パーフェクトに抑えた(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

なぜカブスは阪神20歳の門別啓人に5回パーフェクトを許し完封負けを喫したのか…米メディアの分析は「NPBの飛ばないボール」「日米ルールの違い」「データ不足」

 一方で阪神の勝利を絶賛している米メディアもある。
「ピナクル・ガゼット」は、門別について「驚異的な偉業を達成した。マウンドでの彼の優位性は、最高146kmの速球によって強調された。門別は練習記録、オープン戦の無失点を6試合、20イニングに伸ばした。彼のキャリアにとって重要な節目となったことは間違いない」と絶賛。
 攻撃面については藤川監督の采配に注目した。
「阪神のオフェンスは安定して戦略的に展開した。藤川監督のマネジメント戦略は試合を通して輝きを放ち、犠牲バント、ヒット&ラン、戦略的なタイミングの盗塁など常にアグレッシブなプレーを仕掛けた。この積極的なアプローチにより、カブスは劣勢に立たされ、阪神が序盤から試合の主導権を握ることを可能にした」
 また藤川監督が18日のドジャース戦の開幕投手に指名されている今永昇太とエールを交換していたことを「特筆すべきエピソードだ」と紹介。
「藤川監督と選手たちとの個人的なつながりだけでなく、このままのパフォーマンスを維持すれば、阪神に明るい未来が見えてくる。カブス戦の勝利で勢いを増した阪神は、シーズンでの挑戦と興奮を受け入れ、有利な位置につけている。藤川監督の下での彼らのパフォーマンスは、レギュラーシーズンが近づくにつれ潜在能力を示す有望な指標となる」と阪神の調整がうまく機能していることと、ペナントレースで優勝争いに加わる可能性が高いことを伝えた。
 カウンセル監督も、試合後の会見で「これだけ多くのファンが入ったことは忘れられないものになるが、うちの打撃の印象は残っていない」と自虐的に語った上で「タイガースがいい試合をした。盗塁が大きな武器になっている。先発投手が今回のような投球をシーズンを通じてしたら、チームもきっといいところに行くのではないか」と今季の阪神の躍進を約束した。

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