
「ソウルの悪夢を忘れさせた」ドジャース山本由伸の“1回5失点KO”を知る韓国メディアが1年後の5回1失点の開幕戦“リベンジ”勝利を絶賛
今シーズンのMLB開幕戦が18日に東京ドームで行われ、大谷翔平(30)を擁するドジャースが4-1でカブスに逆転勝ちした。先発の山本由伸(26)は5回72球を投げ3安打4奪三振1失点で勝利投手となった。昨季は韓国でのパドレスとの開幕第2戦の先発を任され1回5失点KOの最悪デビューとなっていたが、韓国メディアは「ソウルの悪夢を忘れさせた」と、山本のリベンジを称えた。
スプリットが冴える
悪夢のメジャーデビューとなったソウルシリーズから、まもなく1年。舞台を韓国から東京ドームに移したMLB開幕戦で山本の笑顔が映えた。
先発のマウンドを託されたカブス戦で、5回を被安打3、奪三振4、1四球で最少失点に抑える好投を披露。ドジャースを4-1の逆転勝利に導いた72球を、韓国メディアの『STAR NEWS』は「ソウルの悪夢を忘れさせた」と大々的に報じた。
「ドジャースの日本人投手・山本由伸が、昨年のソウルシリーズの悪夢を完全に忘れさせる好投で今シーズン初勝利を飾った。スーパースターの大谷翔平は期待通りのバッティングですべての得点の起点となったが、この一戦の関心は昨年3月のソウルシリーズでパドレスとのMLB開幕シリーズに先発した山本の雪辱だった。第2戦を任された山本は、1イニング5失点という乱調で敗戦投手になっていたからだ」
昨年3月21日にソウル郊外の高尺スカイドームのマウンドに立った山本は、43球中20球がボールになるなど制球に苦しみ、一死も取れないまま2点を失う。最終的には打者一巡の猛攻を浴びて、4被安打、2四死球で5失点(自責点5)。この回限りでまさかの降板を告げられた。
ドジャースが追いあげ、点の奪い合いとなった一戦は最終的にパドレスが15-11で制し、山本が敗戦投手となった。日本での十分な実績から、登板前から注目度が高かった分だけ衝撃的な初回KOが韓国ファンの印象に残っているのだろう。同メディアは当時を引き合いに出しながら、さらに次のように報じている。
「デビュー戦で大崩れした当時の山本は、ピッチングの癖が露呈したのではないかとまで懸念されていた。しかし、すぐに問題点を改善した山本は、故障による離脱期間があったものの、最終的にレギュラーシーズンで18試合に登板して7勝2敗、防御率3.00で終えると、ポストシーズンでも好調を持続してドジャースのワールドシリーズ優勝をともに味わった。東京ドームでも2回に1点を先制されたものの、3回の先頭イアン・ハップに内野安打を許した後は、何と打者9人を連続して抑える力投を披露。ストレートの最速が98.1マイル(約158キロ)を記録するなど、1年前のソウルとはまったく異なる、威圧的なピッチングでカブス打線を圧倒した」