
「ソウルの悪夢を忘れさせた」ドジャース山本由伸の“1回5失点KO”を知る韓国メディアが1年後の5回1失点の開幕戦“リベンジ”勝利を絶賛
ドジャース打線も5回に一挙3点を奪って逆転に成功する。山本がマウンドを降りた6回以降は4人の投手が無安打リレーで引き続き相手打線を沈黙させた。開幕戦で勝利した山本を、別の韓国メディアの『my daily』も「ソウルシリーズの悪夢は再現されなかった」と、こちらもメジャー初登板と比較しながらこう報じた。
「ドジャースの山本由伸が、昨年のソウルでの開幕シリーズで喫した苦しみを完全に払拭した。今シーズンの開幕シリーズの舞台が東京となった関係もあり、開幕戦のマウンドを任された山本は先頭打者のイアン・ハップにいきなり四球を与え、2回には下位打者にタイムリーを浴びて先制点を与えてしまう。力みが目立った投球はソウルシリーズの悪夢をほうふつとさせかけたが、徐々に落ち着きを取り戻したタイミングで、ドジャース打線を無安打に抑えていた今永昇太を4回で交代させたカブスベンチの継投策が追い風になった。2点のリードを得た5回は、二死からハップにストレート勝負を挑み、最後は見送り三振に仕留めて後続に託した」
MLBの開幕戦で日本人投手が先発として投げ合うのは、長い歴史のなかでもちろん初めての光景となる。山本と今永のどちらが勝っても、野茂英雄、黒田博樹、田中将大に続く史上4人目の快挙となるなかで、山本に凱歌があがった。
プレーボール直後に、思わぬアクシデントに見舞われた。
捕手ウィル・スミス(29)のピッチコムに不具合が生じた影響で、先頭ハップを打席に迎えたなかで、いきなり15秒以内のピッチクロック違反を宣告された。今シーズンの初球を投じる前にカウントが1-0になる珍事にも動じず、勝利投手になった山本をさらに別の韓国メディア『OSEN』はこう報じている。
「ソウルの悪夢を、東京で洗い流した」
記事のなかでは5回までに投じた72球のうち、フォーシームとスプリッターが29球ずつ、カーブが9球、シンカーが3球、カットボールとスライダーが1球ずつと中身を詳細に報道。さらに約158キロをマークした最速のストレートを「咆哮」とまで形容しながら、ソウルでのピッチングとの比較を、どうしてもつけ加えずにはいられなかったようだ。