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ドジャースの佐々木朗希は押し出し四球を出す大乱調も最速163キロをマーク(写真・AP/アフロ)
ドジャースの佐々木朗希は押し出し四球を出す大乱調も最速163キロをマーク(写真・AP/アフロ)

「ボール、ボール、ボール、ボール…」佐々木朗希の大荒れ5四球デビューに韓国メディアは厳しい評価も大谷翔平には脱帽

 

 批判や皮肉が散見された韓国メディアの視線を一掃したのは大谷だった。
 5回一死無走者で打席に立つと、この回から登板したカブスの2番手、ネート・ピアソン(28)がカウント2-2から投じた5球目、真ん中低目の159キロのストレートを完璧にとらえる。右中間スタンドの最前列に到達した打球は、ホームランを捕りにいった観客にあたって、一度はグラウンド内に落ちてきた。
 先述の『Xportsnews.com』は、次のように伝えている。
「二塁の塁審がホームランをコールした直後に、カブスのベンチがリプレー検証を要求した。しかし、大谷翔平の今シーズン初本塁打は覆らなかった。打球が当たった観客の手の位置が、フェンス上部を示す黄色いラインと比較してやや曖昧だったのは確かだが、観客に当たらなくても打球は越えたと最終的に判断された。推定飛距離121メートルの右中間へのホームランで、ドジャースのリードは再び3点に広がった」
 日本で開催されたMLB公式戦で、日本人選手がホームランを放つのは、2004年の松井秀喜(当時ヤンキース)以来、21年ぶり。今シーズン8打席目で第1号を放った大谷は、エンゼルス時代の2019年の9打席を上回る自己最速となった。
 ちなみに、54本塁打と59盗塁をマークし、前人未到の「50-50」を達成した昨シーズンの第1号は9試合目、自己ワーストの41打席目だった。母国への凱旋試合で飛び出した一発が東京ドームの雰囲気を一変させたと、別の韓国メディアの『OSEN』は大谷だけがもつ千両役者ぶりを踏まえながら伝えている。
「生まれ故郷の日本で今シーズン初本塁打を放つ。歴史的な瞬間を目の当たりにした東京ドームのファンは、大谷の打席でさらなる結果を求めた。しかし、7回二死二塁で回ってきた第4打席でカブスは申告敬遠を選択した。3点を追うカブスとしては当然の選択だったが、東京ドームには大音量のブーイングが響きわたった。最終回にも大谷の打席が回ってきたが、カブスの6番手ライアン・プレスリーはストライクを投げられず、大谷が四球を選んだ瞬間に再びブーイングがわきあがった」
 ともに「1番・DH」で出場した2試合で、8打数3安打、3得点、1打点、2四球としっかりと数字を残した。韓国での人気を物語るように、同国メディアの『Sports Seoul』は「投手・大谷はいつ?」と題した記事も掲載している。
「打者では『怪物ぶり』を証明した大谷が、今シーズンは投手にも復帰して『超人ぶり』を立証するかどうかに期待がかかっている。現状では投手に戻り、完璧な二刀流復活を果たすまでには慎重なアプローチが必要とされているが……」
 来日前から投手としてのトレーニングを中断している大谷だが、それでも一挙手一投足には国境を越えて注目が集まる。もちろん韓国メディアも、スーパースターに魅せられてひさしい。東京シリーズを連勝で終えたドジャースは、試合後、すぐにチェーター機で帰国の途に着いた。

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