• HOME
  • 記事
  • 野球
  • なぜ地上波中継で大谷翔平のCMばかりが流れたのか…2025年はスポンサー収入だけで1億ドル(約148億円)の試算…メジャー収入ランキングではソトに次いで2位
今季1号を放った大谷翔平の2025年収入はスポンサー料だけで1億ドル(148億円)の試算(写真・AP/アフロ)
今季1号を放った大谷翔平の2025年収入はスポンサー料だけで1億ドル(148億円)の試算(写真・AP/アフロ)

なぜ地上波中継で大谷翔平のCMばかりが流れたのか…2025年はスポンサー収入だけで1億ドル(約148億円)の試算…メジャー収入ランキングではソトに次いで2位

 メジャーリーグの開幕シリーズ第2戦が19日、東京ドームで行われ、ドジャースが大谷翔平(30)の今季1号などで6-3で快勝し東京シリーズを連勝で終えた。スポーツビジネスに特化した米サイト「Sportico」は恒例の2025年のメジャーリーグの収入ランキングを掲載。大谷はスポンサー収入だけで1億ドル(約148億円)を稼ぎ出すと試算されて2位につけた。地上波では日本テレビ系で生中継されたドジャース対カブス戦の番組内のCMに大谷ばかりが登場したのも納得である。

 「セコム」などスポンサー企業は合計20社に増える

 まさに1億ドル(約148億円)の男にふさわしい活躍だった。
 5-2で迎えた5回だ。ここまで2打席は凡退していた大谷の第3打席。100マイル(約160キロ)級の剛速球で知られるネート・ピアソンがカウント2-2から真ん中低めに投じた159キロの速球をフルスイング。やや詰まってはいたが、打球はグングン伸びた。右中間フェンス際の打球は、ファンの手に触れてフィールド内に跳ね返ってきたが、塁審は本塁打の判定。カブスのクレイグ・カウンセル監督はリプレー検証を求めたが、結果は変わらず。たとえ、ファンの妨害がなかったとしても打球はオーバーフェンスしたと判断された。6―2とリードを広げる今季1号が確定して大谷はベンチ内でガッツポーズをした。
「勝ててうれしい。なんとか1本出てホッとしています。しっかり入ると思ったけど、少し微妙な感じになって。でも打ててよかった」
 デーブ・ロバーツ監督も最大級の賛辞を送った。
「もはや驚きじゃない。ショウヘイは、パンツを履くときは、私達と同じで片足ずつ履くだろう(同じ人間の意味)。(世界に)スーパースターがいるとすれば、ショウヘイは、まさにスーパーヒーローだ。最大のゲーム、最大の瞬間に、彼は期待に応えてくれる」
 チームは連勝。前夜は逆転劇の口火を切るヒットを含めた2安打2得点。そしてこの日は、今季1号に申告敬遠を含めた2つの四球。9回の第5打席に歩かされると場内はブーイングに包まれるほどだった。
 凱旋した日本で、3度MVP受賞の功績通りの活躍をした大谷の新たなる“勲章”が加わった。スポーツビジネスに特化した米サイト「Sportico」が2025年のメジャーリーガーの“収入番付”を発表。大谷が堂々の2位にランキングしたのである。
 大谷は10年7億ドル(約1036億円)の超大型契約をドジャースと結んだが、年俸は、後払い契約のため200万ドル(約2億9600万円)しかない。だが、スポンサー収入だけで1億ドル(約148億円)稼ぐと試算された。これは税金やエージェント手数料を差し引いた手取り金額だという。
 今回の試合は、日本テレビ系で放映されたが、番組内のCMは、大谷が起用されたものばかりだった。特に「セコム」の長嶋茂雄氏と大谷がCG映像で対決するそれはファンに強い印象を与えた。大谷がスパゲッティを料理する「日清製粉ウェルナ」の新鮮なCMもあった。その露出の多さもこの数字を見れば納得である。
 同サイトは、大谷の稼ぎ方がいかに異例であるかをこう示した。
「大谷は打席とマウンドの能力でユニコーンと見なされてきたが、それはフィールド外のゲームにも当てはまる。以前はMLB選手のエンドースメント収入はデレク・ジーターとイチローの約1000万ドル(約14億8000万円)がピークだった。大谷の推定1億ドル(約148億円)のエンドースメント収益は、タイガー・ウッズ(ゴルフ)、ロジャー・フェデラー(テニス)、ステフィン・カリー(NBA)だけが達成したのに等しい金額」

 

関連記事一覧