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史上3人目のA級プロテストに合格した堤麗斗(写真・山口裕朗)
史上3人目のA級プロテストに合格した堤麗斗(写真・山口裕朗)

漫画みたいな「見えないパンチ」をサウジ長官が注目の“超怪物”堤麗斗が公開A級プロテストで披露…相手した元WBOアジア王者は3度もスパーで骨折させられた衝撃過去を明かす

 それでも本人の自己採点は「50、60点。試合ならもっといいものを見せれる」と満足はしていなかった。ただプロ仕様への変貌の手応えもある。
 アマの最後の試合は昨年11月の全日本選手権。ライト級で優勝してアマ9冠で有終の美を飾ったが、「パンチの質は、あのときよりも感覚的にはあがっている。アマではパンチの質にこだわっていなかったが、プロでは倒していきたい」と話す。また「ラウンドが長くなるのでいい意味で力まず、キレ、スピードを場面、場面で作っている」とも付け加えた。
 デビュー前にSNSを通じて世界にその名を轟かせた。
スーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(大橋)と3年30億円の契約を結ぶなどビッグファイトを連発してボクシング界を席巻しているサウジアラビア「リアドシーズン」の責任者である総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官が、「堤麗斗さん…私はこのボクサーの才能と技術が好きです。彼にはぜひ私や私のチームに連絡してもらい、今後の計画について話し合いたいと思っています」とSNSにポストしたのである。
「本物かどうかわからなくて。よく見たら公式マークがついていたのでびっくりしました」
その関連なのだろう。「リヤドシーズン」が買収した米老舗雑誌「ザ・リング」も「堤麗斗“私の目標は世界でNo.1のパウンド・フォー・パウンドになることです”」の見出しを取り「非常に才能のある日本の傑出した選手である堤は、今週プロに転向することを発表した」と特集記事をいう掲載した。志成ジムの関係者に五輪や世界選手権の金メダリストでもない堤に世界のボクシング界の風雲児である「リヤドシーズン」が関心を寄せたことに思い当たる節はないそうだが、「ザ・リング」の記者からコメントが欲しいとの連絡が入ったため、プロ入り会見の際のコメントをメールで送ったという。
理由はどうであれ堤はデビュー前に世界の注目を集めた。
「素直に嬉しい。またデビューもしていないのにモチベ―ションも上がる。これから試合でどんどん評価してもらったら」

 

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