
「真の勝者はMLBの会計士?!」大谷凱旋の東京シリーズはMLB史上最大の大成功…グッズだけで約60億円の売り上げ、開幕戦平均視聴数は2500万人、SNS動画再生数は8807万回
メジャーリーグ機構はドジャースとカブスの東京ドームでの開幕シリーズがメジャー史上最大の単独国際イベントとなったことを発表した。ドジャースの大谷翔平(30)ら日本人メジャーリーガー5人が出場した今回のシリーズの視聴者数、グッズ販売数、観客動員数でメジャーの新記録を樹立した。米メディアは「真の勝者はメジャーリーグの会計士だ」と皮肉った。
時間帯の悪かった全米でもテレビは高視聴率
“MVP男”大谷が凱旋帰国した東京シリーズは記録づくしの大成功に終わった。
史上初の日本人同士の開幕対決となった山本由伸と今永昇太が投げ合い、大谷が2安打2得点をマークして、ドジャースがカブスに4-1で勝利した開幕戦の日本での平均視聴者数は、2500万人以上で、国際イベントでは過去最高だった昨年のドジャースとパドレスの韓国シリーズの1870万人を600万人以上も上回った。
マリナーズのイチローの引退試合となった2019年のマリナーズとアスレチックスの東京シリーズの開幕戦の560万人に比べると1900万人以上も多かった。
全米での過去最高記録である2017年のワールドシリーズ第7戦、ドジャース対アストロズの2820万人には届かなかったが、2位の記録だった2019年のワールドシリーズ第7戦、アストロズ対ナショナルズの2300万人を上回った。
大谷が今季1号を放ちドジャースが連勝した第2戦も2300万人以上の視聴者数を記録。また15日のドジャース対巨人のエキシビションゲームも1800万人の平均視聴者数を記録し、これは全米で最も視聴されたMLBのエキシビションゲームとなった。ドジャース対阪神の平均視聴者数も1230万人だった。
時間帯が悪かった米国での視聴者数も大成功だった。シカゴで午前5時、ロサンゼルスで午前3時に試合が始まったが開幕戦がFOXで平均83万8000人の視聴者を記録し、アジアで行われた開幕戦としてはMLB史上最高記録を更新。昨年の韓国シリーズでの平均視聴者数35万人を139%上回っている。
グッズ販売も史上最大の売り上げを記録した。Fanatics社によると、総売り上げは4029万ドル(約60億円)にのぼり、同社の最高記録。東京ドームの場外に設置された巨大なオフィシャルストアには、140台のレジが設置され、1時間あたり平均1000件以上の取引があり、50万以上の商品が販売された。
最も売れたのは東京シリーズのワッペンが貼られた大谷のユニホーム。またネットで販売されたアーティストの村上隆氏とコラボした東京シリーズのユニホームは、発売開始1時間で在庫がなくなったという。