
「真の勝者はMLBの会計士?!」大谷凱旋の東京シリーズはMLB史上最大の大成功…グッズだけで約60億円の売り上げ、開幕戦平均視聴数は2500万人、SNS動画再生数は8807万回
約60億円の売り上げは、国際イベントでは過去最大だった2024年のロンドンシリーズを320%も上回り、全米で最もグッズ売り上げのあった2022年のロサンゼルスでのオールスター戦ウイークの数字も105%上回っている。
トレーディングカードのTOPP社も、特別に「TokyoSeries MegaBox」を販売。これも大ヒットで1週間で1万2000箱を販売し約20万人が楽しんだという。
また観客動員も、阪神、巨人のエキシビションゲーム4試合と開幕2試合を合わせた6試合で計25万2795人を数えた。Mastercardのチケットの先行販売では38万人以上が同時に殺到した。
また東京スカイツリーなど東京ドーム以外の各所でファンフェスティバルも行われ、12日間で45万人以上のファンが集まった。
SNSやネットの世界も席巻した。MLBの公式アカウントに投稿された動画コンテンツは、計8807万回も再生され、昨年の韓国シリーズに比べて75%増。SNSの関連コンテンツのインタラクションは、917万回で、これも韓国シリーズの50%増だった。今回は、MLBアプリ内で初めて日本語のコンテンツが公開されたことで、期間中のアクセスが急増した。アプリへのアクセス数は、平均的な春季キャンプ時に比べて約2倍になっている。
スポンサー収入も記録を更新。今回は23社のスポンサーが全国各地で活動を展開した。MLB公式サイトは、各社の広告企画を紹介。セブンイレブンは全国2万2000以上の店舗でプロモーションを行い、日本航空は大谷とMLBのロゴが描いたドリームショウジェットを運航し、チケットプレゼント企画を実施して27万人以上の応募者があった。アサヒビールは、東京シリーズの記念のビール缶を200万本以上製造し、チケットプレゼント企画には、44万8000人が応募したという。スポンサー収入は、これまで最多だった2024年の韓国シリーズを240%上回った。
米スポーツサイトの「エッセンシャリスポーツ」は「ポケモンや鬼滅の刃などの人気アニメメシリーズとコラボしたファンイベントもたくさんあった。試合だけでなくMLBと日本の野球の絆が強まった。東京シリーズは、単なる野球の試合ではなく、スポーツマーケティング、文化融合、経済的成功の特別な舞台だった」と、東京シリーズの成功を評価した上で、こう皮肉ることを忘れていなかった。
「MLBは野球だけのために活動しているのではなく収益のために活動している。この傾向が続けば真の勝者はMLBの会計士になるのかもしれない」