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角田の日本GPでのレッドブル昇格の可能性は?(写真・AP/アフロ)
角田の日本GPでのレッドブル昇格の可能性は?(写真・AP/アフロ)

噂の真偽!角田裕毅の日本GPでのレッドブル昇格は本当にあるのか…ローソンの大不振で「100%準備できています」

 F1レーシングブルズの角田裕毅(24)が、今季第3戦となる4月の日本GPから大不振のリアム・ローソン(23)に代わって親チームのレッドブルに昇格する可能性を欧州のメディアが報じるなど、その噂が業界に広まっている。その真偽を検証してみた。

 レッドブルは過去にもシーズン途中の移籍ケースが

 オーストラリア、中国GPと開幕を2戦目を終えたF1界でいま最も注目されているのが、レッドブルのシート問題だ。問題となっているのは、今年移籍してきたローソンのシートだ。元々このシートはセルジオ・ペレスが座るはずだった。昨年の6月にチームは2024年末で契約が切れるペレスと契約を更新。2025年以降もチームにとどまるはずだった。しかし、直後にペレスが成績不振に陥り、シーズン終了後にチームを離脱。事実上の解雇だった。
 その空いたシートに収まったのがローソンだった。しかし、この決定には多くのレース関係者が首を傾げた。なぜなら、ローソンは2023年と2024年に角田のチームメートだったが、数字的に角田を上回る成績を残していなかったからだ。
 レッドブルとしては成績よりも、ローソンの対応力を評価したのだろうが、多くのレース関係者が抱いていた不安は的中した。開幕前のプレシーズンテストからローソンのペースは上がらず、開幕戦では予選でQ1敗退してしまった。さらに2戦目の中国GPの予選でもQ1でノックアウトされた。しかも今回は20人中20位という最下位だった。これはレッドブル首脳陣だけでなく、ヨーロッパのメディアにとっても、衝撃的な結果だった。
 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は中国GPの後、こう言ってローソンを擁護した。
「まだ2レースが終わったところだ。われわれは持っている走行データをファクトリーに持ち帰り、検証するつもりだ。彼が抱えている問題はどこにあるのか。一貫性を欠く原因は何なのか。どうすれば彼を助けることができるか。だから、いまここでドライバー変更についてコメントするつもりもない。なぜなら、それが翌日のニュースのヘッドラインになるのは目に見えているからだ」
 しかし、ドイツのスカイスポーツが、解説者で元F1ドライバーのラルフ・シューマッハのコメントを引用する形で、ローソンが日本GP前にレッドブルを離脱することを報じた。さらに複数のヨーロッパメディアがローソンがレッドブルのシートを失うことはほぼ確実と報じている。
 問題はそれがいつになるか。そして誰が代わりを務めるかだ。
 まず時期だ。早ければ、4月4日に開幕する次戦日本GPだろう。
 開幕戦のオーストラリアではレッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは「序盤5戦は様子を見る」と語っていた。しかし、それはローソンがトップ10前後だった場合の話。現在のようにポイント争いにまったく絡めない状況は想定していなかった。

 

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