• HOME
  • 記事
  • モータースポーツ
  • 噂の真偽!角田裕毅の日本GPでのレッドブル昇格は本当にあるのか…ローソンの大不振で「100%準備できています」
角田の日本GPでのレッドブル昇格の可能性は?(写真・AP/アフロ)
角田の日本GPでのレッドブル昇格の可能性は?(写真・AP/アフロ)

噂の真偽!角田裕毅の日本GPでのレッドブル昇格は本当にあるのか…ローソンの大不振で「100%準備できています」

 レッドブルがドライバー交代を急ぐのには理由がある。それはローソンの不振によって、もうひとつのシートも危うくなるからだ。フェルスタッペンは2022年に契約を延長して2028年末までレッドブルで走ることになっている。しかし、契約にはさまざまなオプションが付いており、そのひとつにパフォーマンス条項がある。例えば、あまりにもチームが競争力のないマシンしか開発できなくなったら、ドライバーの方から破棄できるようになっている。
 それはチームやドライバーによって異なるが、フェルスタッペンのようなチャンピオンドライバーの場合、チームはコンストラクターズ選手権でトップ3にいることが最低条件だと考えられている。つまり、前半戦を終えた時点でレッドブルがコンストラクターズ選手権で4位以下だった場合、フェルスタッペンは残留することはもちろんできるが、契約が残っていても他チームへの移籍が可能になる。
 中国GPを終えた時点でレッドブルのコンストラクターズ選手権は36点で単独3位。これはすべてフェルスタッペンが獲得したポイントだった。これに対して、現在17点で4位のフェラーリは中国GPでは5位と6位でチェッカーフラッグを受けながら、レース後の車検で失格となっていた。もし、そのままの順位だったら、フェラーリは18点を加点して35点となり、コンストラクターズ選手権でレッドブルに1点差に迫るポジションにいた。
 レッドブルにとっては、3戦目からでも2つ目のシートに乗るドライバーにはポイントを稼いでほしいというのが本音だろう。もちろん、ローソンにとって開幕戦のオーストラリアと2戦目の中国はいずれも初舞台だったというハンデがあったことは事実。ただし、それはローソンだけでなく、今年F1デビューした多くのルーキーにとっても同じで、メルセデスから今年F1デビューしたアンドレア・キミ・アントネッリは初めての中国GPで予選8位、レースでも繰り上がりながら6位に入っている。
 確かにローソンは2023年に日本でスーパーフォーミュラを戦った経験があり、次戦日本GPが行われる鈴鹿を経験している。しかし、もし日本GPでも低迷した場合、F1は日本GPの後、バーレーンGP、サウジアラビアGPと3連戦となり、交代するチャンスをサウジアラビアGP後まで逸してしまうことにもなる。

 

関連記事一覧