
「ムーキー・ベッツは峠を越した」9キロ体重減の理由が「ノロウイルス感染だった」と地元紙が報じるもロバーツ監督はドジャースの本拠地開幕戦出場の可能性を明言
体調不良で体重が約9キロも落ちていたドジャースのムーキー・ベッツ(32)が27日(日本時間28日)のタイガースとの本拠地開幕に間に合う可能性が出てきた。デーブ・ロバーツ監督(52)が明らかにしたもの。ロサンゼルスタイムズ紙は東京シリーズを欠場する原因となった腹痛と嘔吐がノロウイルスの感染によるものだったことを報じたが回復に向かっているという。ベッツは25日(日本時間26日)のエンゼルスとのオープン戦のスタメンに「2番・遊撃」で名を連ねた。
25日(日本時間26日)のエンゼルス戦「2番・遊撃」でスタメン
ベッツが帰ってくる。ロサンゼルスタイムズ紙によると、ロバーツ監督は24日(日本時間25日)に体調不良での欠場が続いているベッツについて触れ、「とても勇気づけられる。ムーキーは峠を越したと思う」と断言した。
さらにこう回復状況を説明した。
「彼は固形食を取り胃に収め練習も行った。自宅に戻りさらに固形食を取るだろう。これまでのものと比較して何かあるのではないかとても心配だった。しかし、今日、帰宅前に話したところ彼は『気分は優れている』と話していた。そして明日(日本時間26日)に彼はプレーすることを見込んでいる。今の時点ではとてもいい状態だ」
NBCニュースによると、ベッツはカブスとの東京シリーズに出場するため米国を離れる2日前から体調を崩した。東京行きのチャーター機に乗っていた12時間を「飛行機に乗っていた時が人生で最悪のフライトと言えるほど酷かった」と説明し、一人だけ先にカブス戦前に帰国したが、「東京に着いて1度だけ練習をしたが、東京への移動は非常に悪かった。もう一度酷い飛行機の移動をしてここに戻ってきた」という。
胃が荒れ、体が固形物を拒否。体重は9キロも落ち、「何かを(胃に)入れようとすると吐いてしまう。欠場しているのも、吐くのもうんざりだ」と憔悴しきっていた。
そして、米国に帰国後に、血液検査や生体検査を行った結果「すべてがとてもクリーンだった。この健康不安について医者たちも説明に困っている」と、ベッツは明かしていた。
ただその中で、ロサンゼルスタイムズ紙は、「公に話す権限はないが事情を知る複数の関係者」の情報として、体調不良の原因を「ノロウイルスによるものと考えられるウイルス性腹痛に侵された」と伝えた。もしノロウイルスであれば、ベッツがカブスとの開幕戦が始まるまで同行していた東京遠征中にそのノロウイルスがチーム内に蔓延していなかったかが不安視される。
ベッツは16日に大谷翔平、山本由伸らが手配した「マグロの解体ショー」などが催された食事会にも参加していた。
ただ新しく処方された治療薬の効果が出たようで、ベッツが27日(日本時間28日)のタイガースとの本拠地開幕戦にギリギリ間に合う可能性が出てきた。ESPNによると、ロバーツ監督は開幕戦に出場するか?と問われ「私はそう思う」と返した。
ドジャースはジャイアンツから5年総額1億8200万ドル(約273億円)の大型契約でFA移籍したサイ・ヤング賞を2度獲得した左腕のブレーク・スネルが先発、一方のタイガースは昨年18勝4敗のエースのタリク・スクバルが先発予定。また前田健太はブルペンで準備することになっている。
ベッツは25日(日本時間26日)の本拠地でのエンゼルス戦の先発に「2番・遊撃」で名を連ねた。大谷は「1番・DH」、フレディ・フリーマンも「3番・一塁」で出場する。