
王者のインフル感染で大晦日に中止となっていた井岡一翔とマルティネスの再戦が5月11日(大田区総合体育館)で正式決定
「必ず勝って1年でも1試合でも長く続けられるように」36歳の井岡一翔が5月11日にWBA王者マルティネスと“仕切り直し”再戦…勝てば国内最年長世界王座奪取記録を更新「超えたい」
負けたら引退。いや井岡の場合は、勝ち負けでなくファンが見たいと思うボクシングができなくなり、商品価値がなくなれば引退だ。それがわかっているからこそ絶対に負けるわけにはいかない。
そして5月11日に王座奪取に成功すると、36歳1か月の井岡は、元3階級制覇王者、長谷川穂積氏が持つ35歳9か月の国内最年長王座奪取記録を塗り替えることになる。
「超えたいですね。僕自身も穂積さんの試合の記憶もある。この年齢なって挑戦できる、記録が更新できるチャンスもある。21歳で世界王者になって記録更新できれば、年月としても大きな意味を成す。記録を超えたい気持ちがある」
井岡は素直に語った。戦う理由は多ければ多いほどパワーに変わる。
「勝ちたい気持ちしかない。約1年ぶりの試合で、まして負けている試合で。勝ちという部分が遠ざかっている。彼と初めて戦ってから、ここまで延びてひとつのストーリーというか、道のりがある。応援してくださる方々、携わっていただいた方々にきっちりと勝ってケジメというかちゃんと意味をなしたい」
井岡は今回も米国ラスベガス合宿は行わずに国内でパートナーを招聘して調整を進める予定だ。