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  • 3つ巴の物議を醸す異常事態?!ONEチャトリの暴言問題に激怒の海人が体重超過のグレゴリアンに対戦要求もSNSでは「最初から試合をやっておけ」「今さら戦う必要はない」と意見割れる
海人(右)がグレゴリアン(左)に「リングで決着をつけよう」と呼びかける。中央は問題発言したチャトリCEO(写真提供・ONE)
海人(右)がグレゴリアン(左)に「リングで決着をつけよう」と呼びかける。中央は問題発言したチャトリCEO(写真提供・ONE)

3つ巴の物議を醸す異常事態?!ONEチャトリの暴言問題に激怒の海人が体重超過のグレゴリアンに対戦要求もSNSでは「最初から試合をやっておけ」「今さら戦う必要はない」と意見割れる

 海人陣営は、Xにて「制限時間の13:00には、ハイドレーションテストをするドクター、計量するスタッフ、全ていなくなり撤収しました。 そして彼が1時間〜2時間過ぎて戻ってきて、ドクターや、第三者、もちろん僕達もいないところで、ハイドレーションテスト、計量を行って、ハイドレーションテストはクリアしたけど体重はオーバーとなりました。 この事実を無しにするのはおかしいんです」と主張していた。

 シュートボクシング協会も、緒形健一代表名で抗議文を出して「公式計量の規定時間の約1時間後(14:00)に現れたグレゴリアン選手のハイドレーションテストには、規定時間を超過していたため日本の医療従事者が計量会場から退席しており、グレゴリアン選手が行ったハイドレーションテストには疑念が残るものでした」と訴えていた。
 だが、ONEは追加発表の中で現地の医療スタッフや第三者はいたと反論したのである。ただ計量の大原則は両陣営の立ち会いである。このONEの説明には、海人陣営がいなかったことが意図的かどうかわからないが書かれていなかった。海人陣営が不在の再計量など本来であれば無効だ。
 さらにONEは、経緯「5」「6」としてその後のキャッチウエイトの交渉過程についてもこう説明している。
「この結果を受け、ONE Championshipの競技チームスタッフは翻訳機を使用して会場で海人選手のコーチに対面で状況を説明し、コーチはチームと相談すると回答しました。ONEの日本人スタッフもSHOOT BOXING協会のスタッフにグレゴリアン選手の計量結果を伝え、海人選手が155.75ポンドでのキャッチウェイト試合に同意した場合、グレゴリアン選手のファイトマネーの20%が最低没収額として海人選手に支払われることを説明しました。また、海人選手のチームはキャッチウェイトの試合を受け入れる際に、グレゴリアン選手のファイトマネーのより高い割合を交渉するオプションも与えられました」
「午後5時にさいたまスーパーアリーナで行われたONE 172の公開計量およびフェイスオフ終了時、複数のONE Championshipスタッフ(日本人スタッフを含む)がシュートボクシング協会のスタッフに対し、キャッチウェイトになった場合の体重戻し制限の基準値などを含む詳細な説明を対面で行いました」
 これは前出のシュートボクシング協会が抗議文で、「試合が実施されるのか否か定かではない状態のなか、海人と同行していた協会スタッフを通さず、ONEのスタッフから直接海人とトレーナーに公開計量場所への移動指示のメールが届き、しかもその指示内容も間違ったものでした。そういった混乱が続く中、協会スタッフが電話でONE側に問い合わせ、グレゴリアン選手が規定時間外でもハイドレーションテストをクリアした場合にキャッチウェイトでの試合交渉権利が発生することを確認しました」と運営側の不備を指摘していたことに対する反論だろう。
 海人の対戦要求にグレゴリアン、そしてONEは、どんなアンサーを用意するのだろうか。ちなみに大会後の会見ではチャトリCEOは仕切り直しのマッチメイクに否定的だったが…。

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