
レッドブル幹部が「角田裕毅のシートは今季終了まで安全だ」と“公約”…緊急昇格の裏で極秘のシミュレーターセッションが行われ「ユウキは過去との違いを証明した」
同メディアによると、レッドブルが角田の緊急昇格を決めた裏には、綿密な準備と検討があったことを伝えた。角田に対して複数回のシミュレーターセッションを極秘裏に実施。各種情報を得た上で最終決定を下したこととマルコ氏が明かした。
「私たちは中国GP後に、迅速に行動を起こす必要があった。その結果、ユウキは過去との違いを証明した。すべての結果がポジティブだった。彼に欠けていると幾度となく非難されてきた技術的なフィードバックに関しても、彼が技術的な側面を理解していなかった点や、あるいはマシンのセットアップがうまくできなかった点に起因するもので、私たちの認識とは大きな隔たりがあった。ここまでの2戦の決勝でも非常にいいレースをしながら、彼の戦略がレーシングブルズでうまく生かされなかった」
同時にローソンへ下したレーシングブルズへ“降格”を、マルコ氏は「決して降格ではない」と強い口調で主張している。5年連続のドライバーズ王者獲得を目指すレッドブルのマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)の存在をあげながら、英国の公共放送『BBC』が、同氏の説明をこう伝えた。
「リアムは決してレッドブル・レーシングから追放されたわけではない。マックス仕様でもある今シーズンのマシン、RB21を現段階ではリアムはうまく扱えない。結果として、彼はまるでボロボロになったボクサーのように負のスパイラルに陥った。私たちはリアムのキャリアを考え、自信を回復させるチャンスを与えたかった」
角田は29日までに、レッドブルがファクトリーを置く英国ミルトンキーンズを訪れ、4月4日に開幕する日本GPへ向けて、RB21のシート合わせを行った。レッドブルは充実感を漂わせる表情の角田の動画や写真を公開している。角田がレッドブル幹部の力強いバックアップを受けて日本GPへ向けて本格的に始動した。