
センバツ優勝の横浜2年生エース織田翔希はOB松坂大輔氏を超える怪物なのか…2026年のドラフト候補逸材が揃った大会
さらに松井氏は「今大会では2年生の好素材が目立った」と指摘した。
特にドラフトでかかってくる可能性のある選手としてリストアップしたのが2人。
一人が山梨学院の菰田陽生だ。サイズは1m94、97kgの大谷翔平級の超大型の二刀流。右投げ右打ちで打者としては「3番・一塁」で2試合に出場して9打数3安打、2打点で、投手としては、2回戦の西日本短大付戦で5回からマウンドに上がり、最速152キロをマーク。3イニングを投げて無安打無失点に抑えた。
「投手としては、もちろん馬力があり、体が大きいわりには意外とまとまりもある。打者としてはノーステップ打法でブレが少なくスイングスピードの速さが目を見張る。投打共に未知数な選手だが、素材としておもしろい。プロが間違いなくマークしていく選手だ」
もう一人が、その大谷の出身校である花巻東で「4番・一塁」を任された古城大翔だ。1m80、94kgの右のパワーヒッター。右上腕部肉離れの怪我で2回戦の二松学舎大付戦からの出場となったが、2回の第1打席にセンター前ヒットを放つと、3回一死二、三塁の場面できっちりとレフトへ犠牲フライを打ち上げて、4番の役割を果たした。健大高崎戦では、最速155キロを出したプロ注目の石垣元気と対戦して空振りの三振に倒れたが、ファウルで粘り見応えのある勝負だった。父は巨人の古城茂幸内野守備走塁コーチでそのベールボール遺伝子に疑いはない。
「あのスイングパワーは魅力。将来性という点では好素材。ただプロを見据えているのであれば、ニーズが限れる一塁ではなく、幅が広がる三塁にチャレンジしてみるべきではないか。動きを見る限り可能に見える」
他にも投手では、沖縄尚学の最速150キロの左腕、末吉良丞、市和歌山の1m83、84kgの体格を持ち、最速150キロが、売りの大型右腕である丹羽涼介も楽しみな2年生投手。末吉は優勝した横浜の強力打線から4三振を奪っている。
夏の甲子園では、横浜の連覇の行方と共に、2年生の2026年のドラフト候補たちの成長にも注目したい。