• HOME
  • 記事
  • モータースポーツ
  • F1角田裕毅がレッドブル昇格後初の肉声「期待値を上げたくないが鈴鹿の表彰台に乗りたい」…英専門メディアは「日本GPは毒入りの盃かも」と懸念も
レッドブル昇格決定後初めて角田裕毅が肉声を届ける(Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブル昇格決定後初めて角田裕毅が肉声を届ける(Getty Images / Red Bull Content Pool)

F1角田裕毅がレッドブル昇格後初の肉声「期待値を上げたくないが鈴鹿の表彰台に乗りたい」…英専門メディアは「日本GPは毒入りの盃かも」と懸念も

「シミュレーター上ではそこまでチャレンジングな車だとは感じなかったし、トリッキーかといわれると、そこまで複雑な気持ちはなかった。どのような車にしていきたいのか、という部分は正直、マックスとは違っていると思うし、自分は自分でいい車を作って、車を理解して、FP(フリー走行)1から徐々にスピードをあげていきたい。慣れ親しんで自然に、楽しく乗れるようになれば、おのずと結果もついてくると思う」
 さらに、慌ただしい時間をへて臨む日本GPへ、角田は壮大な目標を公言した。
「あまり期待値を上げたくないのが正直なところですけど、レッドブルとして鈴鹿の表彰台に乗りたい。それがいまの目標です」
 しかし、トークイベントの詳細を伝えた『AUTOSPORT』は、日本GPへ向けた見解として、厳しい言葉を綴っている。
「角田はRB21を運転した経験がないので、日本でのデビュー戦は毒入りの盃といえるかもしれない。しかし、ローソンをはじめとするドライバーを噛み砕いてきたRB21の歴史を前にして、シートに伴う大きなプレッシャーを受け入れようとしている」
 ローソンに続いてRB21の洗礼を受ける可能性を「毒入りの盃」と表現した同メディアは、それでも怯まずに臨もうとしている角田の覚悟を称えた形だ。
 先述のマルコ氏はRB21の難易度の高さをあげつつ、同時にF1に参戦して5年目の角田を「ユウキは変貌を遂げた。レースに対するマネジメントも変えた」と成長の跡を認めたうえで、今後へ向けた戦略を次のように語っていた。
「今シーズンが終わるまで、ユウキのシートは安全だ」
 角田がすぐに結果を出せなくても、レーシングブルズのルーキードライバー、アイザック・ハジャー(20、フランス)との入れ替えはないとする発言だ。力強いバックアップを約束するとともに、日本GPへ向けたプレッシャーをやわらげる幹部の後押しを受けながらも、角田は強気な言葉を介して集まったファンの爆笑を誘った。
「まあF1のコックピットに座っちゃえば、景色は同じなので」
 日本GPは4月4日に開幕し、計3回のフリー走行と、5日午後の予選を経て6日に決勝が行われる。

関連記事一覧