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佐々木朗希とバッテリーを組んだスミス(左)が乱調の原因を分析して「信頼している」と擁護(写真・アフロ)
佐々木朗希とバッテリーを組んだスミス(左)が乱調の原因を分析して「信頼している」と擁護(写真・アフロ)

全米デビューに失敗した佐々木朗希の“女房役”ウィル・スミスが「ドジャースタジアムの威圧感」が不振原因と分析し「信頼している。彼のスプリットは最高。学んで良くなる」と擁護

 ドジャースの佐々木朗希(23)が29日(日本時間30日)本拠地ドジャースタジアムでのタイガース戦に米国初先発したが、押し出しを含む4四球の大乱調で2点を失い2回を持たず61球で降板した。その後、逆転して開幕5連勝を飾ったが、米メディアやSNSでは批判的な意見が相次いだ。その中で擁護の声をあげたのが、バッテリーを組み4番に座ったウィル・スミス(30)。「ロウキを信頼している。彼は学んで良くなる」とコメントした。

 ロウキは緊張していたのかもしれない

 佐々木の全米デビューは完全に失敗に終わった。
 東京シリーズでのカブス戦に続きコントロールが最悪。制御できないスプリットに変えてスライダーを多く使ったが、押し出しの四球を含む4四球の大乱調で、2回二死からタイガースの3番打者に四球を与えたところでデーブ・ロバーツ監督に交代を告げられた。
 61球を投じてストライクは32球。カブス戦では最速161.7キロをマークしたストレートもタイガース戦の最速は155.9キロ。平均球速は3キロも低下していた。
CBSスポーツが「この若者は、特に彼の制球に改善すべき点がたくさんある」と伝え、ロサンゼルスタイムズ紙が「ロウキ・ササキはすぐにスターになるわけではない。ドジャースは彼1人を必要としていない」との見出しを取り、文中で「彼は失敗している」と論じるなど厳しく報じ、SNSでも「ドジャースはストライクの投げ方を教えていないのか?」「3Aへ送り返されるべき。まだメジャーで投げる準備ができていない」などの批判が相次いだ。
 だが、その中でバッテリー組んだスミスが佐々木を擁護した。
 試合後のロッカーで囲み取材の様子を伝えた「The Dodgers Bleed Los Podcast Network」によると「なぜ不調だったのか?」と日本のメディアに聞かれたスミスは「わからないが、コントロールが定まっていなかった」と答えた。
「緊張していたのかもしれない。(理由は)誰にもわからない。でも彼を信頼している。すごく才能があり、彼は自分でやっていることがわかっている。最大のステージで投げてきた経験もあるからね。もう一度やり直して、ブルペンで投げて、5、6日後には、圧倒的なパフォーマンスを取り戻すことに期待しているよ」
 そう明言した。
 さらに「技術的な問題かもしれない。彼は落ち着くことができていない。投手が落ち着くのは難しいんだ。普通は、1、2回、幸運か、落ち着くためのいいピッチングが必要になる。今夜はそれができなかった」とも付け加えた。
 そして「若い選手には時間がかかるか?」の質問に「その通りだ」と同意。
 ほぼ全試合が満員となるドジャースタジムの特殊な環境を説明した。
「ドジャースタジアムは威圧的なんだ。ここは4つのデッキがあり、騒がしい。楽しいけどね。ここでパフォーマンスを発揮するには多くのことが必要になる。でも大丈夫だ。繰り返すが、私はロウキを信頼している。彼は落ち着くだろう。もっといいスタートをきり、ストライクゾーンを支配し始めるだろう」
 佐々木は、ドジャースタジアムのデビュー戦のマウンドにブルペンからグラウンドを通らずにわざわざ地下の通路を通ってベンチから出てきた。自身は「特に緊張感はなかった。自分の技術不足」と語っていたが、かなり神経質になっていた。

 

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