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9回に二塁打を放った大谷翔平がベース上でチームルーティンの歓喜パフォーマンス(写真・ロイター/アフロ)
9回に二塁打を放った大谷翔平がベース上でチームルーティンの歓喜パフォーマンス(写真・ロイター/アフロ)

「大谷翔平より大きな影響を及ぼす選手はいない」米メディアがベッツ、フリーマン欠場の緊急事態に逆転勝利の口火を切った“一人残ったMVP男”の2安打2得点を称賛

 メジャーリーグの開幕戦が18日、東京ドームで行われ、ドジャースがカブスに4-1で逆転勝利した。「1番・DH」でスタメン出場した大谷翔平(30)は5回にチーム初ヒットを放ち逆転劇の口火を切り、9回にもライト線二塁打でダメ押しの4点目のホームを踏んだ。日本での凱旋試合に「久々に緊張した」という大谷の活躍を米メディアは「大谷よりも大きな影響を及ぼす選手はいない」と絶賛した。

あの大谷が「久々に緊張した」

 

 試合後にフィールド上でMLBネットワークのハロルド・レイノルズ氏のフラッシュインタビューを受けた大谷は笑いながら驚きのコメントを発した。
「ちょっと緊張した。あまり緊張しない方だが久々に緊張して打席にいきました」
 その第1打席。今永昇太が外角真ん中に投じた149キロのストレートに押し込まれ、セカンドゴロに倒れた。
「四球だけはいらないなという感じで、ちょっと思い切り行き過ぎている感覚はあった」
 珍しく力みが先走ったのだ。
 第2打席も今永に高めのゾーンを有効的に使われた。高めのスライダーを芯では捉えたが、打球はセカンドの正面をついた。
 デーブ・ロバーツ監督も異変に気づいていた。
「なかなかショウヘイのナーバスな表情を見ることはないが、日本の国歌が流れているときに少し感情的になっているように見えた」
 複数の米メディアが動画で報じた試合後の公式会見でそう明かした。
 注目の凱旋帰国。超満員の東京ドームが作り出す静寂と熱狂が、メジャーでMVPを3度獲得している大谷にもプレッシャーとなった。
 だが、そのプレッシャーに押しつぶされないのがスーパースターの大谷だ。
 5回だった。カウンセル監督が「70球をメド」にノーヒットの今永からベン・ブラウンにスイッチすると、一死一塁から大谷は外角低めのスライダーをライト前へ運び、チャンスを広げた。大谷のチーム初ヒットをMLB公式サイトは、「大谷が勝ち越しの攻勢へとつなげた右翼への107.4マイル(約172.8キロ)のラインドライブで、シーズン最初の安打を記録すると、東京ドームの熱烈なファンは緊張から解放された」と伝えた。
 一死一、三塁として、続くエドマンがレフト前へ同点タイムリー。テオスカー・ヘルナンデスは三塁ゴロに倒れたが、併殺を狙ったカブスの二塁手の一塁転送が悪送球となり、その間に大谷が逆転ホームを駆け抜けた。さらに4番に入ったウィル・スミスもレフト前タイムリーで続き一気に3点をスコアボードに刻んだ。
 カブスのクレイグ・カウンセル監督は「大谷の前に四球で走者を出してしまうのは理想的ではない。ドジャース相手には、攻撃的に攻めないと、四球が重なると失点につながる」と、パハスへの四球を嘆いた。
 緊張から解放された大谷は、9回の第4打席にも元広島のライアン・ブレージャーが投じた見送ればボールだったかもしれない低めのスライダーをうまく拾いあげてライト線に二塁打。続くエドマンの進塁打で三塁へ進むと、ヘルナンデスがレフト前へタイムリーを放ち、大谷が貴重な追加点のホームを踏んだ。
「日本独特の雰囲気というか、これだけお客さんが入ってくれて、なんとか打たなきゃという雰囲気があったが、なんとかヒットが打ててよかった」
 前人未到の「50―50」を成し遂げたMVP男がヒットに安堵する。それは大谷の責任感の裏返しだったのかもしれない。

 

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