
なぜ井上尚弥は中谷潤人に大橋会長も「聞いていなかった」サプライズで「来春東京ドーム」公開対戦要求をしたのか…リーダーの自覚とボクシング界を盛り上げるための壮大なドラマ作り
そしてその行動力を称賛した。
「(ボクシング界の)リーダーとしての自覚がすごい。(東京ドームのMLB開幕戦で)井上と大谷が並んで、大谷がバッターボックスに立つ。日本大スターの自覚が嬉しい」
3月18日に東京ドームで開催されたドジャース対カブスの開幕戦で井上は、プレーボールを宣言する大役を担い、今まさに第1打席に入ろうとする大谷とフィールド上で並んだ。世界のトップに君臨している日本人アスリートとして、日本のボクシング界を引っ張り、より盛り上げていこうとする自覚が、今回の行動の背景にあると大橋会長は分析した。
「今いる伝説的な人と戦わないとね」
現トレーナーで元3階級制覇王者の八重樫東がWBC世界フライ級王者時代の2014年に“軽量級最強”と言われたローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の指名挑戦に応じた際に「今、生きている伝説と戦わないともったいない。将来悔いが残ることになる」と説得したという。
「今回はこっちが伝説」ではあるが、誰もが見たいロマンのある最強ボクサー決定戦を大橋会長も実現したいという。
この試合の意義をこう熱弁した。
「最高の歴史に残る試合になるね。世界でも注目される、この試合を実現しないと日本のボクシングの未来はない。今子供達でボクサーを目指している人が多い。この試合は起爆剤になる。そこからみんながボクシングを目指して切磋琢磨して、五輪のメダルを獲得したり、パウンドフォーパウンドに入ってくる選手が当たり前に出てくるようになるために2人には大きな役目がある」
一方の中谷もモンスターからの対戦指名を重く受け止めた。
「井上選手もこういう試合をの望んでくれているのを直に感じることができた。よりイメージしてトレーニングをしていかないと、と気合が入りました。サプライズ? お互いが揃う場所がなかなかないのでそれもあるのかなと。井上選手から発言していただき、こういうムードになっている。より気合が入っています」
井上は、3月3日に行われたWOWOWでの収録の際の代表取材で「(中谷の)実力は認めるが、では、どれだけの激戦を越えてきたのかというとどうなのか。周りが納得する相手と戦って結果を出していって欲しい。お互いが勝ち進めば盛り上がると思うので」と、注文をつけていた。