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痛恨のドローに阪神の藤川監督も多くを語らなかった(資料写真・黒田史夫)
痛恨のドローに阪神の藤川監督も多くを語らなかった(資料写真・黒田史夫)

「三塁コーチャーのポジショニングと判断に問題あり」阪神が延長11回に中野拓夢の本塁憤死で逃したサヨナラ機に2つのミス…8回に3点差を追いつかれ4時間28分の痛恨ドロー

 阪神と横浜DeNAの2回戦(2日・京セラドーム大阪)は、延長12回の激闘の末、6-6の痛み分けに終わった。阪神が2度逆転するシーソーゲーム。不振の佐藤輝明(26)が目覚め、森下翔太(24)、大山悠輔(30)のクリーンナップが揃って打点を挙げて3点のリードを奪ったが8回に同点に追いつかれ、延長11回には森下のテキサスヒットで一塁走者の中野拓夢(28)が本塁を狙ったが憤死して絶好のサヨナラ機を逃した。そこには三塁コーチが犯した2つのミスがあった。

 8回にも一死三塁の勝ち越し機を逃す

 痛み分けには、負けに等しいドローと勝ちに等しいドローがある。4時間28分の激闘を終えた両軍ベンチの表情が如実にそれを表していた。延長12回に開幕からクローザーを任せている入江をマウンドに送り込み、一死二塁のサヨナラピンチから、代打・糸原を一塁ゴロ、梅野を3球三振に抑えてヒーローにしなかった横浜DeNAの三浦監督は、ホッとしたような笑顔でナインを迎え入れ、阪神の藤川監督は憮然としていた。
 阪神が2度逆転したシーソーゲーム。勝てたゲームだった。
 1点をリードされたが4回に不振から目覚めた佐藤、森下の連続タイムリー二塁打で2-1と逆転し、6回に再逆転されるとその裏にまた大山のレフトオーバーのタイムリー二塁打、木浪の押し出し四球で2点を奪いひっくり返した。さらに7回にも大山のライト線を破るタイムリー三塁打などで6-3とリードを3点差に広げた。
 しかし勝ちパターンの8回のゲラが誤算だった。最速159キロは出ていたが、ボールが高く、変化球は制御できていなかった。ストレートを狙い打ちされ、宮崎、戸柱、代打・筒香、代打・京田に4連打を許して6-6の同点に追いつかれた。
 阪神に勝機はあった。
 8回だ。先頭の木浪が三塁線を破る二塁打で出塁し、代走の植田を送り、梅野がバントを成功させた。一死三塁で途中から出場の島田である。セーフティースクイズも考えられるケースだったが、ベンチは動かず、ショートフライに倒れた。近本はほぼ勝負を避けられた格好で四球で歩かされ、中野はセンターフライに終わった。
 そして延長11回である。
 一死から中野が回跨ぎの宮城のボールをよく見て四球を選ぶ。続く佐藤の強烈なライトライナーは正面。そして二死一塁となって新4番の森下。阪神ベンチはカウント2-2からエンドランを仕掛けた。森下の打球は、ふらふらとライトとセカンドの間に落ちた。中野は一気にサヨナラのホームを狙ったが、打球を処理した牧が振り向きざまにバックホーム。ワンバウンドになった送球は、三塁ベース側に少しそれたが、余裕でタッチアウト。その場で正座した中野は悔しそうに苦笑いを浮かべた。
 現役時代にタイトル経験のある評論家は2つのミスを指摘した。
 ひとつ目のミスが三塁コーチの田中秀太内野守備走塁コーチのポジショニングだ。

 

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