
「三塁コーチャーのポジショニングと判断に問題あり」阪神が延長11回に中野拓夢の本塁憤死で逃したサヨナラ機に2つのミス…8回に3点差を追いつかれ4時間28分の痛恨ドロー
「映像を見直すと、中野は三塁を回る手前で一瞬、迷ってスピードがゆるんでいた。田中三塁コーチが、ギリギリまで走者を引っ張ってからゴーか、ストップかの指示をしようとしたのか、三塁のコーチャーズボックスを出てかなりホーム寄りにポジショニングしていた。これは推測だが、後ろの打球に対して、行くのか、止まるのか、三塁コーチの判断を仰ごうとした中野は、三塁コーチがどこにいるか、一瞬、わからなかったのではないか。三塁コーチは、走者の視界にいることが大原則。それこそ三塁をオーバランさせてから、その先にポジショニングをして、ストップか、ゴーかを指示するべき。三塁コーチの判断と、同時にそのポジショニングが問題だった」
同評論家が指摘するように中野が三塁へ向かおうとしている時、田中コーチは、すでにかなりホーム寄りに移動していてコーチャーズボックス内にはいなかった。
中野が迷うことなく本塁を狙っていてもアウトだったのかもしれない。
だが、チームとしてベストを尽くしたプレーではなかった。
そして同評論家は「そもそも回すべきでなかった」と判断に疑問を投げかけた。
「まずエンドランをかけていたにしろ、タイミング的に“送球がそれれば”というギャンブルで本塁を狙わせるシチュエーションではなかった。次はこの試合で二塁打、三塁打と2本タイムリーを打っていて状態の上がっている大山。次が調子の落ちている打者や下位打線であれば、まだしも、ここはタイミングが確実でなければ回すべきところではない。止めるべきシチュエーションだった」
大山は、6回、7回と2打席連続でタイムリーを放っていた。
昨年までの岡田阪神では、2年間、三塁コーチは藤本総合コーチが任されていたが、今季からはベンチで藤川監督をサポートすることになり、田中コーチが新しく担当となっていた。田中コーチは、2021年からファームでコーチをしていたが、1軍コーチは今季から。経験不足もあったのだろう。
3月29日の広島との開幕第2戦で藤川監督は「打つべき人が打った試合は取らないといけない」とコメントしてた。その試合では新4番に指名した森下が逆転の2ランを放っていた。その意味でクリーナップが揃い踏みした、この日の試合は絶対に落とせない試合だった。スポーツ各紙の報道によると藤川監督は短くコメントして会見を切り上げたという。