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阪神の藤川監督が球審に確認したが判定は覆らず1球に泣く(資料写真・黒田史夫)
阪神の藤川監督が球審に確認したが判定は覆らず1球に泣く(資料写真・黒田史夫)

不可解判定?いや“誤審”です…阪神の藤川監督が球審に確認するもファウル判定の1球に泣いて引き分けを挟み3連敗…OBからは「リクエストの適用範囲を拡大すべきでは?」の声も

「人間が判断することなのでミスがある。それを正す意味でメジャーでチャレンジ制度が始まり、日本も追随した。ただ日本はすべてそのままメジャーの真似をする必要はないと思う。試合の進行を遅らせることになるので、ストライク、ボールの判定は別にして、今日のようなファウルの有無は、リクエストの対象に加えていいのではないか。メジャーのマイナーではストライク、ボールにAI判定が導入され、メジャーでも今季のオープン戦では試験的に使われていた。AI判定に関してもメジャーの後追いをするのではなく日本が独自に先に採用を検討していいのでは?」
 確かにリクエスト制度が導入されてもまだ残るグレーゾーンになんらかのメスを入れる必要がある。
 ただ今回の不可解な判定に関しては、阪神は意見書をNPBに提出するなど、フロントが抗議行動を見せる必要があるだろう。そして“誤審騒動”に隠れたが、9回にゲラ投入という継投策にも疑問は残った。
 セオリーでいえばホームゲームで同点の9回はクローザーを投入する。
 岡田前監督は、調子と、相手チームの打線や相性などを見極めながら、岩崎とゲラのクローザーを使いわけていた。時には、岩崎-ゲラの順での起用もあった。だが、藤川監督は、開幕から岩崎をクローザーとして起用してきた。しかも、ゲラは連投で、昨日は、スピードは出ていたが、ストレートは高めに浮き、変化球が制御できず、4安打、3失点していた。セオリーであれば9回は岩崎だったはずだ。
 9回はオースティン、宮崎と右打者が続く打順。前日の借りを返させて、いいイメージを取り返すためにゲラを起用したのかもしれないが、腑に落ちない継投策だった。
 だが、池田氏は、「この継投策は間違ってはいない」と藤川采配を支持した。
「阪神がクローザーを誰にするかもまだ序盤で手探りだろう。延長を考え、ゲラのブルペンでの調子、打線の巡り、そして長いシーズンを考えて昨日の失敗を取り戻させておきたいなど、様々な理由から藤川監督が判断したんだと思う。ゲラを先に使ったことには、超一流のクローザーだった藤川監督だからこその采配理由があったように感じる。判定の問題もあって結果的に失敗したが、それをもってこの継投が間違いだったとは言えない。十分に考えられる継投策だった」
 移動日なしで、今日4日からは東京ドームに乗り込んで昨年のリーグ覇者、巨人との3連戦。開幕2つ目のカードを負け越した藤川監督は、どうチームの舵を取るのだろうか。

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