
F1日本GP角田裕毅のレッドブル“デビュー”を海外メディアは「厳しい視線にさらされる中で素晴らしい走り」と絶賛…フリー走行でフェルスタッペンに0.107秒差…代表も「ポジティブなスタート」
F1の日本GPが4日に鈴鹿サーキットで開幕し、直前にレッドブルへ緊急昇格した角田裕毅(24)が午前中のフリー走行1回目で全体6位の1分29秒172をマーク。5位に入ったエースドライバー、王者マックス・フェルスタッペン(27、オランダ)に0.107秒差に迫る“デビュー”に「期待以上のスタートが切れました」と手応えを語った。午後の2回目は4度の赤旗中断の影響でタイムを伸ばせなかったが、海外メディアも「キャリアで最も厳しい視線にさらされながらも、素晴らしい走りを披露した」と高く評価した。
角田「期待以上のスタートを切れました」
会心の走りで、懐疑的な視線を称賛の声に変えた。
日本GP初日の午前中に行われたフリー走行1回目で、角田は20人中6位となる1分29秒172のラップタイムをマーク。6万人を超えるファンが駆けつけた鈴鹿サーキットを熱狂させた走りで、レッドブルでの手応えを深めた。
新天地での“デビュー”を終えた角田は、英語でこんな第一声を残した。
「期待以上のスタートが切れました」
姉妹チームのレーシングブルズから、レッドブルへ緊急昇格して9日目。限られた時間でチームが拠点を置く英国ミルトンキーンズでシートを合わせ、2日間のシミュレーターセッション(疑似運転)も実施して帰国した。
扱いが難しい今シーズンのマシン、RB21にどれだけ適応できるのか。トップチームのレッドブル特有のプレッシャーをはねのけられるのか。さまざまな疑問に対して、初めての公式セッションで角田は衝撃的な一発回答を示した。
期待が高まった午後の2回目は、一転して4度もの赤旗中断に見舞われた。アルピーヌのジャック・ドゥーハン(22、オーストラリア)のクラッシュに続いて、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソ(43、スペイン)のマシンがストップ。終盤にはマシンの火花が原因と見られる、コース脇の芝生火災が2度発生した。
そして、計4度目の赤旗中断後に、セッションそのものが打ち切られた。1時間の走行時間のうち39分間も待機を余儀なくされた角田はタイムアタックを断念し、ミディアムタイヤでのテスト走行に努めざるを得なかった。
2回目の結果は1分30秒625と1回目よりもタイムを落とし、全体で18位に終わった。実際にRB21を経験できる貴重な時間が奪われる、まさかのアクシデントを踏まえながら角田はこう続けている。
「多くのことを学べたので、もっと良くなる可能性があります。フリー走行2回目はセッション中に何度もストップした関係でちょっと苦しみ、ラップタイムを伸ばせなかった。明日までにデータを詳しく分析する必要があるし、やるべきことはまだまだ多いけど、全体的には悪くないし、マシンに対して自信を持てているのは嬉しい」
角田に好奇の視線を向けていた海外メディアも、初日の走りを称賛した。
英国の高級紙『The Guardian』は、5年連続のドライバーズ王者を狙うレッドブルの絶対的なエースで、フリー走行1回目で5位となる1分29秒065をマークしたフェルスタッペンとのラップタイム差に注目しながらこう報じた。
「母国開催のGPという重圧を背負い、キャリアで最も厳しい視線にさらされながらも、角田裕毅はレッドブルでの初陣で素晴らしい走りを披露した。今シーズンのマシンは運転が非常に難しく、マックス・フェルスタッペンですら『不安定でバランスに欠ける』と不満を示している。しかし、経験豊富な角田はすでにマシンに慣れていると証明した。王者に0秒107差まで迫ったフリー走行1回目の走りは、レッドブルが歴代のセカンドドライバーに求めてきたパフォーマンスそのものだった」