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レッドブルの角田裕毅は火災アクシデントに影響もあり目標だったQ3進出ならず(写真・ロイター/アフロ)
レッドブルの角田裕毅は火災アクシデントに影響もあり目標だったQ3進出ならず(写真・ロイター/アフロ)

「レッドブル予選デビューが破綻した」日本GP角田裕毅のQ2敗退に海外メディアの評価割れる「その能力に疑いはない」

 F1の日本GPの公式予選が5日に鈴鹿サーキットで行われ、レッドブルへ緊急昇格した角田裕毅(24)が15番手でQ2敗退を喫した。芝生火災のアクシデントの影響などもあってタイムを伸ばせず、上位10台によるQ3進出を今季3戦目で初めて逃した角田は「正直、この結果は予想していなかった」と無念の表情を浮かべた。海外メディアの評価は「予選デビューが破綻した」と厳しく報じるものと「レッドブルは能力をまったく疑っていない」と称えるものに別れた。今日6日の決勝へエースのマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)はポールポジションを獲得。角田は他車の降格で14番グリッドに繰り上がって挑む。

 「支払った代償は大きかった」

 必死に声を絞り出す姿が、角田が受けたショックを物語っていた。
 レッドブルに移籍して初めて臨む日本GPの公式予選。全体で7番手の1分27秒967をマークし、難なく突破したQ1から一転して、15台で争われたQ2ではタイムを伸ばせず、15番手の1分28秒000で上位10台によるQ3へ進めなかった。
 姉妹チームのレーシングブルズで、角田は開幕戦のオーストラリアGP、第2戦の中国GPの両公式予選ともにQ3へ進んでいた。今季3戦目で初めてQ3へ進出できなかった角田を、米スポーツ専門放送局の『ESPN』はこう報じた。
「レッドブルでの予選デビューが破綻した。予選前の3回のフリー走行では順調に見えたが、Q2での最後のアタックを前にした準備ラップが角田を失望させた」
 同メディアによれば、まさかの結果を角田はこう振り返っている。
「Q2の最後で思うようにウォームアップを進められなかった。少し妥協した部分があったが、それでも問題ないと思っていた。しかし、支払った代償は大きかった。Q1での感触はとてもよく、マシンのパフォーマンスもうまく引き出せていた。だからこそ、Q2でどんどん悪くなっていったのがすごく悔しい」
 Q2の最初のランで、ユーズドソフトタイヤで臨んだ角田は暫定14位へ順位を下げていた。残り9分で新品のソフトタイヤでアタックしたが、ここで前日4日のフリー走行から数えて実に5度目となる、コース脇の芝生火災が発生した。
 相次ぐ火災の原因は、空気が乾燥していたところへ、走行中の車両から発生する火花が枯れ芝に着火したと見られる。土壇場で赤旗中断を余儀なくされた状況で、タイヤを十分に温められなかった角田は、言い訳を封印した上でこう続けた。
「ウォームアップを含めて、まだまだ学んでいる過程にいる。ただ、このマシンはタイヤに対してとてもセンシティブなので、Q2の最後は自分がまとめきれなかった。フラストレーションがたまったし、正直、この結果は予想していなかった」
 レッドブル首脳陣はどのように受け止めたのか。
 角田がQ1で刻んだ1分27秒967は、5年連続のドライバーズ王者獲得を狙うレッドブルのエースドライバー、フェルスタッペンとわずか0秒024差だった。
英国のモータースポーツ専門メディア『AUTOSPORT』によれば、今季のノルマとして課した王者との「0秒3以内」を余裕でクリアした角田のQ1での走りを、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表(51)が高く評価したという。
「ユウキのQ1は競争力が高かったし、その後も同じような走りを見せれば楽にトップ10に入っていた。その意味でも第1コーナーでちょっと速く攻めすぎてしまい、その後のリカバリーがうまくできなかったQ2は、彼がここまで積み上げてきた仕事を反映できなかった点で非常に残念だった。スタートでコンマ3秒ないし4秒を失ってしまうと、このレベルでは二度と戻ってこられないからだ」

 

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