
「レッドブル予選デビューが破綻した」日本GP角田裕毅のQ2敗退に海外メディアの評価割れる「その能力に疑いはない」
姉妹チームのレーシングブルズでは、Q3進出を果たしたルーキーのアイザック・ハジャー(20、フランス)が7番手となる1分27秒569をマーク。角田と入れ替わる形で降格したリアム・ローソン(23、ニュージーランド)はQ2で敗退したが、ラップタイムは角田を0秒094上回る1分27秒906だった。
ドイツメディアの『THURINGEN24』によれば、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏(81)が角田に対してすでに保証している今年中のシートは、日本GPのQ2敗退を受けても脅かされないという。
「ユウキはQ2で複数のミスを犯してしまったが、それらがなければ成功していた。Q1は、彼が十分なスピードを持っていると証明したし、Q2では彼がこれまでどれだけ素晴らしい仕事をしてきたかが反映されていない」
マルコ氏のコメントを受けて、同メディアは「日本GPでデビューしたルーキーの能力を、レッドブルは現時点でまったく疑っていない」と報じた。
Q3の最終アタックでは、ドライバーズランキングでトップに立つマクラーレンのランド・ノリス(25、英国)が1分26秒995のコースレコードをマーク。前人未到の1分26秒台へ突入した直後に、フェルスタッペンが1分26秒983を刻み、大逆転でのポールポジションを獲得して約9万人もの大観衆を熱狂させた。
最後に激走が相次いだ余韻が残るなかで、フラッシュインタビューに応じた角田は、6日の決勝へ向けてこんな抱負を語っている。
「決勝へ向けてポイントを取れるように、最大限、頑張っていきたい。次につながるような、ある程度ハッピーで終われるようなレースがしたい」
予選12番手のウィリアムズのカルロス・サインツ(30、スペイン)が3グリッド降格ペナルティーを受けたため、角田は決勝の暫定グリッドでひとつ繰り上がった14番グリッドが与えられた。13番にはローソンが入っている。
ポイントが得られるのは10位まで。比較されてきたローソンを逆転し、少しでもフェルスタッペンの順位に近づいていくために。天気予報が雨のち曇りで、ウェットコンディションでのレースも予想される決勝へ、角田はさらに続けた。
「少し雨が降れば順位を上げていく助けになるかもしれませんね」
Q2敗退後からこわばっていた角田の表情にようやく笑みが戻ってきた。注目の決勝は今日6日14時スタートだ。