
米メディアが佐々木朗希の5回途中4奪三振1失点の好投に「批評家を黙らせた」と手のひら返し?キケは「1回や2回の悪い結果でパニックになる必要はなかった」と皮肉
そしてコントロールが改善された理由についても「技術的なこと。前回はストライクを取ろうと思っても取れなかった。気持ち以上にフォーム的に良かった」と技術に答えを求めて、蘇った宝刀のスプリットについても「フォークボールもベース板の上へいくようになった。それに関してはフォークボールの扱いが良くなったのが良かった」と技術に帰結させた。
米メディアも手のひらを返したかのように称賛した。
MLB公式サイトは「佐々木が4三振を奪い鋭いスタートで制球力が向上」との見出しを取って伝え、ドジャース専門サイトのドジャースネーションも「佐々木が大幅に改善されたパフォーマンスの後、5回で降板」との見出しで、こう報じた。
「佐々木は、東京とドジャースタジアムでのデビュー戦での2度の不安定なパフォーマンスで、その能力に疑問が持たれていた。しかし、土曜日、フィリーズのラインナップに対して批評家を黙らせた」
同メディアは、前回の登板後に捕手のウィル・スミスが語った「ロウキには全幅の信頼を置いている。彼は落ち着き良いピッチングを始めるだろう。彼は(ストライク)ゾーンを支配し始め、私たちにとって本当に良い存在になるだろう」という言葉を引用。「スミスは正しかったようだ」とした。
また地元紙のオレンジカウンティレジスターも「佐々木のここまでの2度の先発では、ドジャースは想像力を駆使して彼がどんな投手になるかを想像しなければならなかった。しかしフィラデルフィアの肌寒い土曜日に彼らは少なくともそれを垣間見ることができた。佐々木は13人の打者のうち12人を凡退させ、MLBでの3試合で初めて5回に登板し、ドジャースがフィリーズを3対1で下した試合でわずか1失点に抑えた」と伝えた。
同紙はチームメイトの声も紹介。
援護弾を放ったキケ・ヘルナンデスは、「佐々木はすべて誇大広告のせいで顕微鏡で観察されているようだ。もし最初の2度の先発で苦戦したのが他のランダムな名前の投手だったら誰もそれを大げさには言わなかっただろう。だから、この子は大丈夫だと思うし、今日それを証明した。1回や2回の悪い結果でパニックになる必要はない」と、その実力に太鼓判を押した。
またマスクをかぶったベテランの捕手オースティン・バーンズもこう称えた。
「彼は良い速球を持っている。しかも90年代後半の生まれで生命力が宿っている。スプリッターもスライダーも良い。彼はスプリッターの一部をスライダーに混ぜている。彼は3つの良い武器を持っていると思う。だから(カウントでストライクが)先行していて、特にそのスプリットを気をつけなければならないときは、打者にとって厳しくなる」
追い込まれたあとのスプリットがいかに有効かを説明した。
メジャー初勝利は手にできなかったが、過去2戦で負ったレッテルをはがした佐々木は、「いい感覚があっても試合でどうなるかは不安だった。4イニング半を通して安定して投げられたのでそこに関しては自信になった」と、初白星を狙う次戦へ向けて前向きだった。