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日本GPがレッドブルデビューとなった角田裕毅だったが12位に終わる(写真・ロイター/アフロ)
日本GPがレッドブルデビューとなった角田裕毅だったが12位に終わる(写真・ロイター/アフロ)

「時間の少なさを考えれば満足」日本GP角田裕毅のレッドブル“デビュー”は12位もホーナー代表は合格点…降格ローソンを抜き海外メディアも「信じられないほど大きな仕事をした」

 レッドブルへ緊急昇格したのが3月27日。操作が難しい今シーズンのマシン、RB21へ適応する時間が限られていた状況で極端な変化を見送った結果として、タイムを伸ばせずに5日午後の公式予選2回目(Q2)で敗退。他車の降格で14番手でのスタートとなった決勝では、午前中に雨が降るとされた天気予報が、さらにスピードを上げられなかった点で追い打ちをかけた。
 角田はセッティングをウエットにした理由をこう語っている。
「雨が降った場合を想定して、マシンにはとにかく安定さがほしかった。実際にそうならなかったのはちょっと残念だったけど、もしまったく同じグランプリが開催されるのならば、僕は今回とは違う道を選ぶだろう。ただ、決勝の53周を通して、このマシンについて本当に多くのことを学んだ。さらにチームメイトのマックスから、いろいろなことを学べる僕は幸運だと思っている。いまは次のレースが楽しみでしかたがない」
 ドライバーランキングでは、首位に立つマクラーレンのランド・ノリス(25、英国)にフェルスタッペンが8ポイント差に肉迫した。しかし、コンストラクターズランキングでは日本GPでノリスが2位、オスカー・ピアストリ(24、豪州)が3位に入ったマクラーレンが首位を快走。3位のレッドブルとの差は42ポイントに広がった。
 コンストラクターズ王者をマクラーレンから奪回するには、セカンドドライバーの活躍が絶対に欠かせない。米スポーツ専門放送局の『ESPN』によれば、レッドブルのホーナー代表は角田の“デビュー戦”をポジティブに評価したという。
「私たちのマシンを徐々にコントロールしながら自信をつけている。RB21に乗ったトータルの時間の少なさを考えれば満足している。実際にいいフィードバックをもらっているし、これからのレースでパフォーマンスが前進するのを見られるはずだ」
 ホーナー代表らのコメントを受けて、別のF1専門メディア『FrontStretch.com』は世界中から注目された日本GPを次のように総括している。
「真実は未知だった車を運転した角田が、信じられないほど大きな仕事をした点にある。適応するための時間がほとんどなかった状況で、フェルスタッペン以外は手なずけられない、と見なされていたマシンで、彼は最大限の力を発揮した」
 角田が真価を問われる次戦バーレーンGPは11日に開幕する。

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