
「巨人の3連敗は衝撃的だ。菅野の穴を埋める投手が出てきていない」巨人大物OBが屈辱の対阪神3連敗を受けて緊急提言「坂本起用は論外。若林をなぜ1番で固定しないのか?」
そして坂本の起用についてはこう言及した。
「坂本は論外。まだ体が動いていない。当てよう、当てようというバッティングで振り切れていない。田中が投げた中日戦では2本の犠飛を決めているが、ごまかしのテクニック。今の段階でスタメンや、ここ一番の場面で使うべき選手ではない。今すぐ引退すべきとまでは言わないが、使うのであれば、もう少し先。気候が暖かくなり、体が動くようになってからだ」
坂本はここまで4試合にスタメンで出場、2試合で代打出場しているが、打率.059。打ったヒットは、田中将が先発した3日の中日戦の1本だけ。6日の阪神戦では、5回二死一、二塁の同点機に代打起用されたが、門別のストレートに押し込まれてレフトフライ、そのまま三塁に入り、7回にも二死二塁の得点機に打順が回ってきたが、石井のスライダーを引っ掛けてショートゴロに倒れていた。
投手陣に目を向けると広岡氏は「先発で菅野の穴を埋める投手が出てきていない」と苦言を呈した。
「菅野がメジャーで初勝利したニュースを目にしたが、昨年15勝した彼の代わりになる投手が出てきていない。戸郷は、調子が悪かったが、悪いなりに試合を作るのがエースの役割だ」
巨人が開幕直前にグリフィンが発熱で離脱したこともあり、戸郷、赤星、石川、井上、山崎、田中将の6人でスタートを切った。先発に勝ちがついたのは赤星、石川、山崎、田中の4人。横浜DeNAを自由契約になって巨人にひろわれた左腕の石川は、オープン戦では、主に中継ぎで起用されて防御率2.45と結果を出し、先発に抜擢されて3月30日のヤクルト戦では5回無失点でプロ初勝利。6日の阪神戦もわずか1安打に抑える投球を見せていたが痛恨の押し出し四球で1点を失い、負け投手となった。
阿部監督は、5回で87球を要した球数を問題視して「ローテは再考しようかなと思います」と、試合後に語り、石川の中継ぎ転向を示唆した。
だが、広岡氏は「ローテーを外す必要はない。いいものを見せている。点を取ってカバーしてやれれば勝てたんだから。そういう判断を下すのは早すぎる。今は我慢して使うべきだ」と、その構想に反対した。